茨城県つくば市は、筑波研究学園都市として発展した日本最大級の学術都市です。
人口約26万人で茨城県内第2位の都市規模を持ち、つくばエクスプレスで秋葉原まで最短45分という交通利便性を誇ります。
筑波山を擁する自然豊かな環境と、最先端の研究機関が集積する学術都市としての両面を持ち、2023年の住民基本台帳による人口増加率が全国第1位を記録するなど、注文住宅を検討するファミリー層から高い注目を集めています。
しかし、土地価格は坪単価15万円から50万円超まで立地により大きく異なり、駅からの距離や研究学園地区との位置関係、都市計画区域など複数の要因が複雑に影響します。
本記事では、つくば市の住みやすさや子育て環境から、土地価格相場、建築費用、総費用の目安まで、注文住宅建築に必要な情報を詳しく解説します。
つくば市の住みやすさ・魅力

つくば市は、茨城県の南西部に位置し、東京から北東に約50kmの距離にある、研究と教育が集積する計画都市です。
つくばエクスプレスで秋葉原まで最短45分、高速バスや常磐自動車道を利用すれば60〜80分で都心にアクセス可能。
つくば駅から秋葉原駅まで直通でアクセスでき、通勤・通学にも便利です。
人口は約26万人で茨城県内第2位の規模を持ち、計画的な都市開発により、研究機関・教育施設・商業施設・住宅地が整然と配置されており、生活利便性が高い点が魅力です。
特に注目されているのは、つくば市の人口増加率が2025年1月1日時点の住民基本台帳に基づく調査で全国の市及び特別区で3位、特別区を除く市において全国1位を獲得したことです。
この結果は、つくば市の住みやすさと発展性を示す客観的な指標として高く評価されています。
また、気候は比較的温暖で、関東平野の内陸部に位置するため、夏は暑く冬は寒暖差がありますが、年間を通じて比較的安定した気候が特徴です。
つくば市の大きな特徴は、筑波研究学園都市として約160の研究機関と14,000人を超える研究者が集まる「科学のまち」としての側面です。
筑波大学やJAXA(宇宙航空研究開発機構)をはじめとする国内最高峰の研究機関が集積し、知的で先進的な雰囲気が街全体に漂っています。
さらに、市内には筑波山をはじめとする豊かな自然環境も残されており、都市機能と自然環境が調和した「つくばスタイル」と呼ばれる独自のライフスタイルを楽しめます。
洞峰公園などの大規模公園も整備され、市民一人当たりの公園面積は約10㎡と全国平均の約6㎡を大きく上回っており、子育て世帯にとっても魅力的な環境です。
近年は研究学園駅周辺を中心に大型商業施設が次々とオープンし、ショッピングやグルメも充実。
計画的な街づくりにより道幅が広く歩道もしっかり確保されているため、ベビーカーでの移動もしやすく、ファミリー層から高い支持を集めています。
<データ引用元>
茨城県 市町村のデータ(つくば市)
https://www.pref.ibaraki.jp/kikaku/tokei/fukyu/tokei/sugata/local/tsukuba.html
つくば市
https://www.city.tsukuba.lg.jp/material/files/group/177/20250807_No65.pdf
つくば市の子育て・教育環境
つくば市は、子育て世帯にとって教育・医療・生活支援が充実した地域として、移住先としても注目されています。
市内には公立小学校が32校、中学校が14校、義務教育学校が4校あり、地域ごとに通いやすい通学環境が確保されています。
さらに、筑波大学をはじめとする高等教育機関も充実しており、日本最大級の学術都市としての教育環境が整備されています。
特に注目すべきは、つくば市が研究学園都市として発展してきた経緯から、市内に多数の研究者や大学関係者が居住しており、教育への意識が非常に高い地域であることです。
このため、公立学校でも教育レベルが高く、保護者の教育への関心も強い傾向があります。
また、茨城県立並木中等教育学校や茗溪学園など、県内トップクラスの教育機関が市内に立地しており、中学受験を視野に入れた教育環境も整っています。
医療面でも安心できる体制が整っており、筑波大学附属病院をはじめとする総合病院が複数存在します。
高度な医療機関が身近にあることは、子育て世帯にとって大きな安心材料となっています。
小児科・産科を備えた医療機関も充実しており、夜間・休日の急病診療所や、乳幼児健診、予防接種の支援体制も充実しているため、子どもの急な体調変化にも対応しやすい環境です。
市独自の子育て支援策も豊富で、以下のような制度が整備されています。
- 子ども・子育て支援新制度:国の制度に基づいた幼児教育・保育の総合的支援
- 子育て支援拠点:市内各所に設置された地域子育て支援拠点で、親子の交流や相談が可能
- ファミリーサポートセンター:子育ての援助を受けたい方と提供したい方をつなぐ相互援助システム
- 出張子育て広場:地域交流センターなどで開催される子育て広場
また、つくば市の特徴として、JAXA筑波宇宙センターや国立科学博物館筑波実験植物園、地質標本館など、子どもの知的好奇心を刺激する施設が豊富にあります。
科学館や博物館、研究機関の一般公開イベントなど、つくば市ならではの体験型学習の機会が多く、子どもの教育環境として非常に恵まれています。
都市部でありながら、筑波山や里山などの自然にも恵まれており、自然体験と最先端科学の両方に触れられる環境は、つくば市の大きな魅力です。
加えて、計画的に整備された住宅地や、比較的良好な治安状況もつくば市の安心感を支えています。
こうした多面的な子育て支援が、若い世代を中心とした人口流入を後押ししています。
<データ引用元>
つくば市 小中学校・義務教育学校一覧
https://www.city.tsukuba.lg.jp/soshikikarasagasu/kyoikukyokugakumuka/gyomuannai/4/3/15076.html
つくば市 子育て支援
https://www.city.tsukuba.lg.jp/kosodate/kosodate/shien/index.html

つくば市の土地価格相場と分析

つくば市の土地価格は、駅からの距離や研究学園地区との位置関係、都市計画区域によって明確な傾向が見られます。
特につくば市は計画的に開発された研究学園都市であり、研究学園地区を中心とした中心部と、周辺開発地区との間で利便性や土地価格に差があります。
2024年の相場によると、以下のような価格帯が確認されています。
つくば市の土地価格概要
| 地域区分 | 平均坪単価(目安) |
| つくば駅・研究学園駅周辺 | 30万円〜80万円 |
| つくばエクスプレス沿線(駅近) | 20万円〜35万円 |
| 市街化区域(郊外) | 15万円〜25万円 |
| 周辺開発地区 | 10万円〜20万円 |
このように、駅からの距離が遠くなるほど土地価格は下がる傾向にありますが、つくば市の場合、一般的な郊外都市と異なる特徴があります。
それは、自家用車の保有率が世帯当たり約1.08台と全国平均の1.009台より高く、日常生活において車の利用が前提となっているため、駅距離の影響が都心部ほど絶対的ではないということです。
実際、つくば市では国道408号・常磐自動車道・圏央道などの道路交通網が整備されており、車での移動を前提とした生活スタイルが定着しています。
生活においては駅の近さよりも、商業施設・小中学校・研究機関や大学へのアクセス、そして住環境の質が重視される傾向があり、地域の性質による価格差が生まれています。
また、つくば市は計画都市であるため、用途地域がはっきりと区分けされており、「どのエリアに住むか」によって生活スタイルや土地価格が大きく変わってきます。
つくば市の土地価格に影響を与える特徴的な要因
つくば市の土地価格に影響を与える主な要因として、まず挙げられるのが「研究学園地区との距離」と「都市計画上の位置づけ」です。
つくば市の中央部約2,700ヘクタールは研究学園地区として計画的に開発されており、都心地区・研究教育施設地区・住宅地区に分かれています。
この研究学園地区内の土地は、計画的な街づくりにより利便性が高く、土地価格も高めに推移しています。
特につくば駅周辺の竹園エリアは、市内で最も公示地価が高く、商業施設や教育施設が集積しているため、坪単価70万円〜80万円程度の高値を示しています。
また、「つくばエクスプレス沿線開発」の影響も重要な要因です。
2005年のつくばエクスプレス開業に伴い、沿線で大規模な土地区画整理事業が行われ、研究学園駅周辺やみどりのエリアなど、新たな住宅地が次々と開発されました。
これらの新興住宅地は、整然とした街並みと新しいインフラが魅力で、若いファミリー層を中心に人気が高く、土地価格も上昇傾向が続いています。
さらに、「用途地域」と「都市計画区域」も価格形成に大きく関与しています。
市街化区域内の住宅地と、市街化調整区域では土地価格に大きな差があります。
市街化調整区域は原則として住宅建築が制限されるため、土地価格は大幅に低くなりますが、建築の自由度も制限されます。
加えて、筑波大学や研究機関の存在により、「学園都市効果」も価格形成に影響を与えています。
研究者・教職員・学生の住宅需要や、文教地区としてのブランド価値が価格を下支えしています。
また、土地形状や接道状況も価格に直結します。
整形地で幅員の広い道路に接道した区画は建築自由度が高く、反対に、旗竿地や接道条件の悪い土地は割安傾向にあります。
都市部と地方の駅距離と価格の関係性の違い
つくば市のような研究学園都市では、駅からの距離と土地価格の相関関係は確かに存在するものの、東京都心部ほど極端な価格差は見られません。
これは、自家用車の保有率が高く、日常生活で鉄道利用の依存度がさほど高くないこと、さらに幹線道路や商業施設へのアクセスが重視される傾向にあるためです。
実際につくば市では、国道408号・常磐自動車道・圏央道などの道路網が整備されており、車での移動を前提とした生活スタイルが定着しています。
また、つくば市では「駅距離」よりも「研究学園地区内か周辺開発地区か」「教育環境の良さ」「自然環境の豊かさ」「商業施設へのアクセス」などが重視され、駅から多少離れていても人気の高いエリアでは高値を維持する傾向も見られます。
特に並木エリアや春日エリアなどでは、整然とした住環境や良好な学区が評価され、駅から離れていても安定した需要があります。
つまり、都心部ほど駅近のプレミアム性は強くなく、研究学園都市としてのブランド、計画的な街づくり、生活環境の質といった地域性が価格に与える影響がより顕著に現れるのがつくば市の特徴です。
つくば市の土地価格の特殊性
つくば市では、一般的に見られる「駅から近いほど土地価格が高い」という法則に加えて、「研究学園地区かどうか」が大きく影響するという特徴があります。
たとえば、つくば駅周辺の研究学園地区では平均坪単価が約30〜50万円で推移していますが、同じつくばエクスプレス沿線でも、駅から離れた周辺開発地区では坪単価15〜25万円程度となることがあります。
これは、単に「駅近」かどうかではなく、「都市計画上の位置づけ」「街の成熟度」「インフラの整備状況」「教育環境」といったエリア特性が価格に大きく影響していることを示しています。
また、同じエリア内でも土地の用途地域や接道状況によって価格に差があるのもつくば市の特徴です。
たとえば研究学園駅周辺の商業地域と第一種低層住居専用地域では、坪単価が2〜3倍異なることもあります。
商業地域は高い容積率を活かして店舗や収益物件の建築が可能なため、住宅地よりも高値で取引されます。
また、つくばエクスプレス沿線の新興開発地域と、従来からの既成市街地でも価格帯に違いがあります。
研究学園駅周辺やみどりのエリアなど、土地区画整理事業により新たに開発されたエリアは、道路が広く整然とした街並みが魅力で、若い世代を中心に人気が高く、坪単価は20〜35万円程度。
一方、谷田部や大穂などの既成市街地は、昔ながらの住宅地で落ち着いた雰囲気があり、坪単価は10〜20万円台が中心となっています。
このようにつくば市では、駅距離だけでは価格を測れない構造があり、「研究学園地区との距離」「都市計画区域」「用途地域」「開発時期」「教育環境」など複合的な要素によって価格が大きく変動します。
実際の取引データでは、市内の坪単価は市街化調整区域の数万円から、駅近・研究学園地区の人気エリアの50万円超まで幅広く分布しています。
主要な住宅地エリアでは15万円〜30万円の価格帯が中心となっており、つくばエクスプレス沿線の新興住宅地では20万円〜35万円が主流、既成市街地では10万円〜20万円台となる傾向があります。
土地購入を検討する際は、エリアの「研究学園都市としてのブランド力」や都市計画上の位置づけ、将来の開発計画も踏まえて、慎重に選定することが重要です。
<データ引用元>
国土交通省 不動産情報ライブラリ
https://www.reinfolib.mlit.go.jp/
一般社団法人 自動車検査登録情報協会
https://www.airia.or.jp/news/v19mrm0000002szg.html
国土交通省 関東運輸局
https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/jidou_gian/toukei/tiiki_betu.html

つくば市の注文住宅の建築費相場

土地価格に続いて重要なのが建築費用です。注文住宅の建築費用は、地域によって大きく異なります。
以下の表は茨城県、首都圏、全国の平均値を比較したものです。
| 地域 | 平均住宅面積 | 平均建設費 | 平均建設費坪単価 |
| 茨城県 | 116.8㎡(35.3坪) | 3737.9万円 | 105.8万円/坪 |
| 首都圏 | 117.6㎡(35.6坪) | 4252.7万円 | 119.5万円/坪 |
| 全国 | 118.5㎡(35.8坪) | 3932.1万円 | 109.8万円/坪 |
茨城県・つくば市の建築相場の特徴
このデータから分かるように、茨城県の建築費坪単価は全国平均よりも約4%低く、首都圏平均と比べても約11%低い水準です。
つくば市を含む茨城県の注文住宅建築費は、全国平均と比べて比較的コストパフォーマンスが良い水準にあります。
これは、都心部に比べて人件費や地価が抑えられていることが主な要因です。
つくば市では、木造住宅で坪単価95万円〜110万円程度が一つの目安となっており、仕様や立地によっては120万円を超えるケースもあります。
特に研究学園地区や人気の新興住宅地では、設計やデザインにこだわった注文住宅が多く、建築コストが高めに推移する傾向があります。
構造による建築費用の違い
注文住宅の建築費は、採用する構造形式によって大きく異なります。
つくば市でも以下の通り、構造ごとの費用差が明確です。
- 木造住宅
最も一般的で、コストパフォーマンスに優れます。坪単価95〜110万円程度が相場で、地元工務店での施工が中心です。 - 鉄骨造住宅
耐震性・耐久性に優れ、都市型住宅や店舗併用住宅で採用されます。坪単価は110〜130万円前後。 - RC造(鉄筋コンクリート造)
高強度で耐火・遮音性に優れるものの、施工コストは高く、坪単価130万円以上が一般的です。
建築費用の高騰要因と今後の見通し
近年の建築費用は以下の要因により上昇傾向にあります。
- 資材価格の高騰:特に木材や鉄鋼・アルミなどの価格上昇が顕著です
- 人件費の上昇:建設業における人手不足と技術者の高齢化が進行しています
- 性能基準の強化:2025年4月から新築住宅への省エネ基準適合が義務化されています
- 労働環境の変化:2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用されました
これらの要因により、今後も建築費用は上昇傾向が続くと予想されます。
そのため、注文住宅の建築を検討している方は、長期的なコスト増加を見込んだ計画が重要です。
建築費用を抑えるポイント
つくば市で注文住宅の建築費用を抑えるためのポイントは以下の通りです。
- プランの効率化:無駄な動線や複雑な形状を避け、コンパクトで効率的な間取りを計画する
- 設備のメリハリ:キッチンや浴室などこだわりたい部分に予算を集中させ、他は標準仕様を選ぶ
- 施工会社の比較検討:複数の建築会社から見積もりを取り、内容を詳細に比較する
- 将来を見据えた投資:断熱性能や省エネ設備など、ランニングコストを下げる要素には適切に投資する
土地と建物の総予算バランス
注文住宅を建てる場合、土地と建物のバランスは一般的に「土地4:建物6」程度が理想とされています。
例えば総予算6,000万円の場合、土地に約2,400万円、建物に約3,600万円を配分するイメージです。
ただし、つくば市の場合、研究学園地区の駅近エリアでは土地価格が割高になる傾向があり、建物の予算を圧迫するケースもあります。
そのため、土地選びの段階で優先順位を明確にしておくことが大切です。
また、建物にこだわりたい場合は、あえて駅から少し距離を取ることや、周辺開発地区を選択することで土地費用を抑え、性能や快適性に十分な予算を配分することも検討に値します。
つくば市のようにエリアによって価格差が大きい地域では、立地・広さ・仕様のバランスを取る判断力が重要です。
<データ引用元>
住宅金融支援機構 フラット35利用者調査
https://www.jhf.go.jp/about/research/loan/flat35/index.html
国土交通省 不動産情報ライブラリ
https://www.reinfolib.mlit.go.jp/
厚生労働省 建築業 時間外労働の上限規制
https://hatarakikatasusume.mhlw.go.jp/common/pdf/construction_company_KRS.pdf
国土交通省 省エネ基準適合の義務付け
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001519931.pdf

つくば市での土地購入と建築を合わせた総費用目安
注文住宅を建てる上で、土地価格と建築費用を合わせた「総予算」の把握は欠かせません。
つくば市は研究学園都市として計画的に開発されたエリアであり、エリア選択によって総費用が大きく変動します。
人口増加率全国第1位を記録するなど注目度も高く、それに伴い価格水準も上昇傾向にあります。
以下では、これまで見てきた土地・建物の相場情報をもとに、つくば市で注文住宅を建てる際の総費用目安をシミュレーションします。
つくば市での総費用シミュレーション
茨城県の平均住宅面積(約36坪=約120㎡)をもとに、つくば市の各エリアで注文住宅を建てた場合のシミュレーションです。
ケース1:研究学園駅周辺・駅徒歩10分(40坪)
- 土地費用:350,000円/坪 × 40坪 = 約1,400万円
- 建物費用:105万円/坪 × 35.3坪 = 約3,707万円
- 総費用:約5,107万円
ケース2:つくば駅周辺・駅徒歩15分(40坪)
- 土地費用:300,000円/坪 × 40坪 = 約1,200万円
- 建物費用:105万円/坪 × 35.3坪 = 約3,707万円
- 総費用:約4,907万円
ケース3:みどりのエリア・駅徒歩20分(45坪)
- 土地費用:200,000円/坪 × 45坪 = 約900万円
- 建物費用:105万円/坪 × 35.3坪 = 約3,707万円
- 総費用:約4,607万円
ケース4:周辺開発地区・郊外エリア(50坪)
- 土地費用:150,000円/坪 × 50坪 = 約750万円
- 建物費用:105万円/坪 × 35.3坪 = 約3,707万円
- 総費用:約4,457万円
立地により650万円程度の差が出ることもあり、家づくり全体の計画において「エリア選択」が予算の成否を分ける要素と言えるでしょう。
総費用に含まれないその他の費用
上記の試算には含まれていない費用もあります。主なものには以下のようなものがあります。
- 諸費用:不動産取得税、登記費用、住宅ローン手数料、火災保険料など(総費用の約3〜5%)
- 外構工事費:門扉、フェンス、カーポート、庭の整備など(200万円〜500万円程度)
- 地盤調査・地盤改良費:土地の状況によっては必要(50万円〜300万円程度)
- 設備・インテリア費用:カーテン、照明器具、エアコンなど(100万円〜300万円程度)
- 引越し費用:20万円〜50万円程度
これらを合計すると、総費用にプラスして400万円〜800万円程度の追加費用が発生することが考えられます。
総費用のバランスと資金計画
理想的な予算配分は土地と建物の費用比率が「4:6」(土地40%、建物60%)が目安とされますが、つくば市では土地価格が比較的抑えられているため、「土地3.5:建物6.5」程度のバランスで建物により予算を配分できるケースもあります。
総予算5,000万円の場合
- 土地:1,750万円
- 建物:3,250万円
重要なのは、自分たちのライフスタイルや優先順位に合わせて適切なバランスを見つけることです。
資金計画の目安としては、年収の5〜6倍程度が無理なく返済できる住宅ローンの上限とされています。
例えば世帯年収800万円の場合、4,000万円〜4,800万円程度の借入れが目安です。
それ以上の借入れを検討する場合は、将来的な収入増加の見込みや、頭金の用意などが重要になります。
費用を抑えるための選択肢
総費用をできるだけ抑えたい場合、以下のような選択肢も検討価値があります。
- 建売住宅の検討:注文住宅と比較して総費用を抑えられる可能性があります
- 土地を小さくする:35〜40坪程度の土地でも十分な住宅を建てることは可能です
- 建物面積を抑える:30〜35坪程度でも効率的な間取りで快適な暮らしができます
- 周辺開発地区の検討:研究学園地区から少し離れたエリアでも、車があれば生活に不便はありません
つくば市は茨城県内でも人気が高まっているエリアですが、首都圏と比較すれば総費用は抑えられます。
長期的な視点で、ライフプランに合わせた無理のない資金計画を立てることが何よりも重要です。
<引用元データ>
国土交通省 不動産情報ライブラリ
https://www.reinfolib.mlit.go.jp/
まとめ
つくば市は、研究学園都市としての先進性と豊かな自然環境を兼ね備えた魅力的なエリアであり、2023年に人口増加率全国第1位を獲得するなど客観的な評価も高く、注文住宅を希望するファミリー層や移住者からの人気が高まっています。
当地域の土地市場には独特の特徴があります。
一般的な「駅近=高価格」の法則に加えて、研究学園地区との距離、都市計画上の位置づけ、用途地域、開発時期といった複合的な要素が価格を大きく左右します。
特につくば市の場合、市内に複数の特色あるエリア(研究学園地区・つくば駅周辺・みどりの・谷田部・筑波山麓)があり、エリア選択により坪単価で10万円から50万円まで大きな幅があります。
この地域特性を理解することが、コストパフォーマンスの高い土地選びの重要なポイントとなります。
建築費用については、茨城県は首都圏平均よりも約9%低い水準であり、坪単価70〜85万円程度が目安。
土地価格がエリアによって大きく異なるため、総費用は3,600万円〜4,500万円が一つの目安となります。
さらに、外構費や諸経費を加味すれば、+400万円〜800万円程度の追加コストも想定しておく必要があります。
費用を抑えつつ理想の住まいを実現するには、
- 土地・建物の優先順位の整理
- エリア選択の慎重な検討
- 信頼できる施工会社選び
が成功のカギとなります。
つくば市は、研究学園都市としての魅力、都心へのアクセスの良さ、豊かな教育環境、自然環境と都市機能の調和など、多くの魅力を持つ街です。
計画的に整備された街並み、充実した子育て支援、そして今後も続く発展性は、長く安心して暮らせる住まいづくりの基盤となります。
つくば市で注文住宅をお考えの方は、各エリアの特性をしっかりと理解し、ご家族のライフスタイルに合った土地選びと資金計画を立てることをおすすめします。
資金計画や土地選びのご相談は、地域の不動産会社や工務店などの専門家に相談することで、より具体的なアドバイスを得ることができます。
研究学園都市つくばの魅力を最大限に活かした理想の住まいで、あなたの新しい暮らしをスタートさせましょう。


