間取り・自由設計

平屋の回遊動線は洗濯が楽になる?動線を決める前の4視点

平屋の回遊動線は洗濯が楽になる?動線を決める前の4視点

洗濯が面倒なのは、工程が多いからではありません。洗う場所と干す場所としまう場所が離れているからです。

この記事では、平屋の回遊動線で洗濯の移動をどこまで短くできるのか、そして動線を決める前に何を整理しておくべきかを扱います。

作成者 株式会社感動ハウス(CAN DO HOUSE) 茨城県知事(般-28)第31739号 会社概要

作成日 2026年10月10日 最終更新日 2026年10月10日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約7分

回遊動線にすると、洗濯はどう変わりますか?

行き止まりが減り、戻る動きがなくなります。洗う、干す、畳む、しまう。この4つの場所を一周でつなげられると、同じ道を引き返す必要がなくなります。

逆に、洗面室が行き止まりになっている間取りでは、必ず同じ廊下を往復します。1回の往復は数歩でも、毎日、年単位で積み上がります。面倒さの正体はこの往復です。

工程ではなく距離を減らす

洗濯の工程そのものは間取りでは減りません。洗って干して畳んでしまう、という順番は変わりません。変えられるのは各工程のあいだの距離だけです。だから設計で効くのは「どこを近づけるか」という問いになります。

平屋は上下の移動がありません

2階建てで洗濯機が1階、クローゼットが2階にあると、階段を使う工程が必ず入ります。平屋はこの上下移動がないため、複数の場所を行き来する家事では動線を短くしやすい条件が揃います。感動ハウスは平屋の商品ラインとして「HIRAYA」を公開しています。

出典:感動ハウス公式サイト 新築・注文住宅(2026年10月3日確認)。

どの4か所をつなげればよいですか?

洗う場所、干す場所、畳む場所、しまう場所です。この4つを順番どおりに近づけると、移動が一方向だけで完結します。まずは現在の住まいで4か所を確認してください。

洗濯の工程を、洗う・干す・畳む・しまうの4段階に分けて、それぞれの場所をつなぐ考え方を示す図 図1 洗濯の4工程と置き場所 STEP 1 洗う 洗濯機の 位置 STEP 2 干す 室内か 屋外か STEP 3 畳む 作業する スペース STEP 4 しまう 収納の 位置 4つが一周でつながると、同じ道を戻る動きがなくなります。 図は考え方の整理です。実際の配置は敷地条件と間取り全体の兼ね合いで決まります。 出典:本記事による整理(2026年10月3日確認)

「畳む」を忘れると詰まります

洗う・干す・しまうの3つは意識されますが、畳む場所は計画から漏れがちです。結果としてリビングのソファで畳むことになり、取り込んだ洗濯物がそこに積まれたままになります。畳むための平面をどこかに確保しておくと、この滞留が起きません。

しまう場所は1か所でなくてよい

家族全員の衣類を1か所にまとめる方法もあれば、各個室に分ける方法もあります。1か所にまとめるとしまう動作は一度で済みますが、着替えのたびにその部屋へ行く必要が出ます。どちらを楽と感じるかはご家庭の生活時間によります。

回遊動線に欠点はありますか?

あります。通路として使う面積が増えるため、同じ床面積なら部屋に使える広さがそのぶん減ります。ここは避けられないトレードオフです。

住宅の回遊動線によって得られる効果と、引き換えに失われる要素を2列で対比して示す図 図2 回遊させて得られることと、失うこと 得られること 失うこと 戻る動きが減る 家事の同時進行がしやすい 来客時の経路を分けられる 子どもが走り回れる 通路に使う面積 家具を置ける壁面 扉と建具の数が増える 音が回りやすくなる 右側が許容できる範囲かどうかを、面積が決まる前に話しておくと迷いません。 図は考え方の整理です。影響の度合いは間取りと家族構成によって変わります。 出典:本記事による整理(2026年10月3日確認)

出入口が増えると壁が減ります

回遊させるには部屋に出入口が2か所必要になります。扉が増えると、その分だけ家具を置ける壁面が減ります。タンスや本棚を置く予定がある部屋は、回遊の輪から外す判断もあります。全部をつなげる必要はありません。

音は回りやすくなります

経路がつながっているということは、音も抜けやすいということです。夜に洗濯機を回す習慣があるご家庭では、寝室を回遊の輪に入れない、あるいは扉を1枚挟むといった調整が必要になることがあります。

回遊させる範囲は、どう決めますか?

家事で毎日使う部分だけに絞るのが現実的です。玄関から寝室までを含めた大きな一周にすると、通路の面積が増えすぎます。

洗面室、干す場所、収納。この3つを小さくつなげるだけでも往復はなくなります。範囲を絞れば部屋に使える面積も残ります。

住宅で回遊動線を設ける優先順位を、洗面と干し場・キッチンとパントリー・玄関と収納・寝室まわりの4つで示す図 図3 回遊させる優先順位の考え方 洗面〜干す〜しまう 毎日使う キッチン〜パントリー 毎日使う 玄関〜収納 出入りのとき 寝室まわり 音の影響を受ける 上から順に効果が出やすく、下に行くほど通路面積の負担が目立ちます。 図は優先順位の考え方を整理したものです。最適な範囲は間取り全体で決まります。 出典:本記事による整理(2026年10月3日確認)

干す場所は、どこがよいですか?

本記事では結論を出しません。ご家庭の生活時間と洗濯の量で変わるためです。室内か屋外かではなく、洗う場所からの距離で考えると判断しやすくなります。

共働きかどうかで条件が変わります

日中に家にいない場合、天気を見て取り込むことができません。そのぶん室内に干せる場所の価値が上がります。感動ハウスの「HIRAYA」でも共働き子育て家族の回遊動線が想定のひとつに挙げられています。生活時間を最初に伝えてください。

屋外に干す場合も距離が効きます

屋外に干すなら、洗濯機から掃き出し窓までの距離と段差の有無が効いてきます。濡れた洗濯物は重いので、数歩の違いが負担に直結します。図面の段階で実際に歩く経路をなぞってみてください。

打ち合わせでは、何を伝えればよいですか?

いまの洗濯のやり方を、工程ごとに具体的に伝えてください。理想ではなく現状を伝えるほうが、設計側は手を打ちやすくなります。

01回数|週に何回、1回にどのくらいの量を洗うか

02時間|いつ洗い、いつ干し、いつ取り込むか

03干し方|室内か屋外か、乾燥機を使うか

04畳む場所|いまどこで畳んでいるか

05しまい方|1か所にまとめたいか、個室に分けたいか

理想より現状を伝える

「毎朝干したい」という理想を伝えると、そのための間取りが提案されます。けれども実際には夜に洗っているのであれば、提案は現実と合いません。いまのやり方をそのまま伝えたほうが、住んでからの不一致が減ります。

平屋の商品ラインから広げる方法もあります

ゼロから動線を考えるのが難しい場合、既にあるプランを出発点にできます。感動ハウスには平屋の「HIRAYA」と2階建ての「BASIE」という商品ラインがあり、BASIEは自然に片付く収納計画を掲げています。どちらかを土台に要望を足していく進め方もあります。

構造の面で、制約はありますか?

あります。柱や壁の位置は1棟ごとの構造計算の結果で決まるため、希望した経路がそのまま通るとは限りません。ここは設計と並行して確かめる部分です。

感動ハウスは、ご希望の間取りをプランに起こしたうえで、ご契約後に1棟ごとの構造計算で成立するかを確かめる流れです。結果が思わしくない場合は、ご希望と両立する解決策を探して設計を見直すとしています。

優先順位を先に決めておく

見直しの場面では、何を残して何を譲るかの判断が必要になります。「洗面から干し場までの距離は譲れない」「玄関の回遊は無くてよい」。このように順位がついていると、設計側が選べる手立てが増えます。

いま、どこまで整理できていますか?

下のチェックは、洗濯動線の整理がどこまで進んでいるかを確かめるためのものです。当てはまる数が多いほど、いま決められる項目が残っています。

洗濯動線の整理チェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個整理は進んでいます。あとはプランに起こしてもらう段階です。
2〜3個あと少しです。いまの洗濯のやり方を書き出すところから始めてください。
4〜6個まだ「回遊動線にしたい」という段階です。洗う・干す・畳む・しまうの4か所を書き出してみてください。

洗濯動線について、よくいただくご質問は?

相談の場で実際に多い質問をまとめました。本記事で確認できていない項目については、推測せずにその旨を記載しています。

回遊動線にすると洗濯が楽になりますか?
行き止まりが減るため、洗う・干す・畳む・しまうの移動が短くなる設計が可能になります。ただし効果は間取りの組み方によります。感動ハウスの平屋「HIRAYA」では、共働き子育て家族の回遊動線が想定のひとつに挙げられています。

回遊動線の欠点はありますか?
通路として使う面積が増えるため、同じ床面積なら部屋に使える広さが減ります。また出入口が増えるぶん、家具を置ける壁面も減ります。回遊させる範囲を絞るのが現実的です。

平屋でないと回遊動線はできませんか?
できます。ただし平屋は上下移動がないため、洗濯のように複数の場所を行き来する家事では動線を短くしやすい条件が揃います。

感動ハウスの平屋にはどんなプランがありますか?
平屋の商品ラインとして「HIRAYA」があります。共働き子育て家族の回遊動線、ご夫婦ふたりのゆったりした時間、ペットと暮らす家まで、ライフステージに寄り添うケースが挙げられています。

干す場所はどこにすればよいですか?
本記事では「室内がよい」「屋外がよい」という結論を出しません。ご家庭の生活時間と洗濯の量で変わるためです。洗う場所からの距離を基準に、プランの段階でご相談ください。

次に何をすれば判断が進みますか?

いまの住まいで、洗う・干す・畳む・しまうの4か所を書き出すことです。この4つの位置関係が分かれば、何を近づけるべきかが見えてきます。

感動ハウスは茨城県・栃木県で新築注文住宅を承っています。資料は氏名・メール・電話の3項目で請求でき、住所の入力は不要です。訪問営業はいたしません。展示場は茨城県つくば市・土浦市と栃木県上三川町にあります。

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