家づくりの基礎知識

注文住宅のコンセントの位置はどう決める?失敗を防ぐ順番

注文住宅のコンセントの位置はどう決める?失敗を防ぐ順番

住んでから気づく不便のうち、直しにくいのがコンセントです。足りない、家具の裏に隠れた、高さが合わない。

この記事では、この失敗がなぜ起きるのかと、位置を1か所ずつ決めていく方法を整理します。

作成者 株式会社感動ハウス(CAN DO HOUSE) 茨城県知事(般-28)第31739号 会社概要

作成日 2026年10月24日 最終更新日 2026年10月24日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約10分

コンセントの失敗は、なぜ起きるのですか?

家具を置く前に位置を決めるからです。図面の段階では壁は空いていますが、住み始めるとそこに家具が立ちます。

打ち合わせの終盤にまとめて決める項目でもあります。間取りや設備を決めたあとで、疲れてきた頃に図面の記号を見ながら判断することになります。集中力が切れやすい工程です。

壁は空いていません

図面を見ているときは壁が線で描かれているだけです。そこにタンスが来る、テレビ台が来る、本棚が来る。家具の輪郭を図面に書き込んでからコンセントを置くと隠れる失敗が減ります。

「とりあえず多めに」では解決しません

数を増やせば安心なように思えますが、位置が合っていなければ使われないまま残ります。必要なのは数より位置です。使う場所の近くに1つあるほうが離れた場所に3つあるより役に立ちます。

どの順番で決めればよいですか?

家電を数え、家具を置き、それから位置を決めます。この順番を逆にすると記号を眺めるだけの作業になります。

コンセントの位置を決める手順を、家電を数える・家具を置く・使う動作を考える・位置と高さを決めるの4段階で示す図 図1 位置を決める順番 STEP 1 家電を数える いま使っている 物を全部 STEP 2 家具を置く 図面に輪郭を 書き込む STEP 3 動作を考える どこで何を 使うか STEP 4 位置を決める 高さと数を 1か所ずつ 1つ目と2つ目を飛ばすと、図面の記号を眺めるだけの作業になります。 図は手順を整理したものです。実際の決め方は会社の進め方によって変わります。 出典:本記事による整理(2026年10月4日確認)

まずいまの家で数えます

冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、電気ケトル、トースター。キッチンだけでこれだけあります。部屋ごとに実際に差しているものを数えてください。この数が必要な数の出発点になります。

タップを使っている場所を写真に撮る

いまの住まいで電源タップを使っている場所は、コンセントが足りていない場所です。そこを写真に撮っておけば、新しい家で同じことが起きないように手を打てます。打ち合わせで見せるだけで伝わります。

使う人の動作から考える

同じ家電でも使う人によって置き方が変わります。ドライヤーを鏡の前で使うのか座って使うのか、スマートフォンを枕元で充電するのかリビングでするのか。動作が決まれば位置も決まります。家族それぞれの習慣を出しておいてください。

将来増える家電も想定する

電気自動車の充電、ロボット掃除機の基地、室内で使う運動器具。数年後に増えそうなものがあるなら、その場所に余裕を持たせておく価値があります。「将来こうしたい」という話も伝えておいてください。

どこが足りなくなりやすいですか?

キッチン、洗面、リビングのテレビまわり、そして玄関と廊下です。いずれも家電が集まる場所で、住んでから足りないと気づきやすい部分です。

住宅でコンセントが足りなくなりやすい場所を、キッチン・洗面・テレビまわり・玄関と廊下・寝室の5か所で示す図 図2 足りなくなりやすい場所 キッチン 調理家電が集まる 洗面 ドライヤー・電動歯ブラシ テレビまわり 周辺機器が増える 玄関・廊下 掃除機・充電 寝室 枕元の充電 上の3つは家電が増えやすい場所です。先に数を確かめておく価値があります。 図は傾向を整理したものです。必要な数と位置はご家庭の持ち物によって変わります。 出典:本記事による整理(2026年10月4日確認)

キッチンは同時に使う数で考えます

家電の総数ではなく、同時に使う数が重要です。朝、トースターと電気ケトルとコーヒーメーカーを同時に動かすなら、その数だけ必要になります。「朝いちばん忙しい時間に何を同時に使うか」を思い出してください。

掃除機の充電場所を決めておく

充電式の掃除機を使うなら、どこに置いて充電するかを先に決めておく必要があります。廊下の収納の中、洗面の脇、階段下。置き場所が決まればそこにコンセントが必要だと分かります。

屋外も忘れられがちです

駐車場で車の掃除をする、庭で電動工具を使う、季節の飾りに電源が必要。屋外のコンセントは要望として出さないと計画に入らないことがあります。必要なら早めに伝えてください。

寝室は枕の位置で決まります

ベッドをどこに置くかで枕元の位置が決まります。そこに充電用のコンセントがないと、部屋の反対側からケーブルを引くことになります。ベッドの向きは間取りの段階で決めておきたい項目です。

テレビまわりは機器の数が増えます

テレビ本体のほかに録画機器、ゲーム機、スピーカー、ルーター。気づくとタップが必要な数になります。いま使っているものを数えて、そのうえで将来増える分を見ておいてください。

高さは、どう決めればよいですか?

家具の高さと使う動作で決まります。本記事では寸法の数値を扱いませんが、「ここに何を差すか」を1か所ずつ決めていく方法を示します。

同じ部屋でも場所によって適した高さは違います。机の上で使うなら机より高く、床の掃除機なら低い位置。用途が決まれば高さの判断がつきます。

コンセントについて、計画の段階で決める要素と施工後に変えにくい要素を2列で対比して示す図 図3 位置が決まる要素と、あとから変えにくい要素 計画で決める あとから変えにくい 数と位置 高さ スイッチとの関係 屋外の有無 壁の中の配線 壁付けの位置 床の立ち上がり 分電盤からの経路 右側は仕上げを壊す範囲が出るため、計画の段階で決める価値があります。 図は考え方の整理です。実際の工事の可否と範囲は条件によって変わります。 出典:本記事による整理(2026年10月4日確認)

家具の寸法を測っておく

置きたい家具の幅・奥行き・高さを測っておけば、コンセントが隠れる位置かどうかが図面上で判断できます。とくにテレビ台とタンスは背が高く壁をふさぐため、先に測っておく価値があります。

スイッチの位置とまとめて考える

照明のスイッチとコンセントは同じ壁面を使います。別々に決めると並びが不自然になることがあります。「この壁にはスイッチとコンセントがどう並びますか」と図面で確認してください。

床付きという選択もあります

部屋の中央に机やダイニングテーブルを置く場合、壁から遠いためにケーブルが床を横切ることになります。床に設けるタイプのコンセントを使う方法もあります。可否と仕様は担当者に確認してください。

あとから増やせますか?

壁の中に配線を通す工事になるため、仕上げを壊す範囲が出ます。タップで補う方法はありますが、床を這う配線が増えることになります。

床の配線はつまずきの原因になり、掃除のときにも邪魔になります。小さなお子さまやご年配の方が同じ家で暮らすならこの点も検討の材料になります。

壁を閉じる前が分かれ目です

配線は壁を閉じる前の工程で入ります。この時期までなら変更が利く場合があります。感動ハウスは全工程で現場写真を記録・共有するとしているため、配線の経路も記録として残ります。気になる点があればこの時期に確認してください。

出典:感動ハウス公式サイト 現場管理(2026年10月4日確認)。

現場で見ておくと分かります

壁を閉じる前に現場を見ると、配線の経路とコンセントの位置が実物で分かります。感動ハウスは工事中の見学について、安全確保のため事前に担当者へ声をかけてほしいと案内しています。「配線が見える時期はいつですか」と聞いておいてください。

スイッチの位置も一緒に決めますか?

同じ壁面を使うため、まとめて決めたほうが並びが整います。別々に決めると不自然な配置になることがあります。

スイッチは入る動作と出る動作の両方で使います。部屋に入ってすぐ押せる位置にあるか、出るときに消せる位置にあるか。動線をたどりながら確かめる項目です。

両側から消せるかを見る

廊下や階段のように通り抜ける場所では、入口と出口の両方にスイッチがあると便利です。片方だけだと消すために戻ることになります。「ここは両側から操作できますか」と図面で確認してください。

夜の動線を思い出す

夜中に起きてトイレに行く経路を想像してください。暗い中で手が届く位置にスイッチがあるか。昼間の図面を見ているときには気づきにくい観点です。家族に高齢の方がいるならとくに確かめる価値があります。

消し忘れが起きにくい形にする

人の動きに反応して自動で点くタイプや、まとめて消せる位置にスイッチを集める方法もあります。仕様の選択肢は会社によって変わるため、「どんな選び方がありますか」と聞いてみてください。

いつ決めるのですか?

間取りが固まり、家具の配置が決まってからです。順番としては打ち合わせの後半に来る項目で、決めることが多い時期に重なります。

感動ハウスの進め方では、ご希望の間取りをプランに起こしたうえで、ご契約後に1棟ごとの構造計算で成立するかを確かめます。間取りが確定してから電気の計画に入る流れです。

出典:感動ハウス公式サイト 新築・注文住宅(2026年10月4日確認)。

疲れてくる時期に重なります

この工程は打ち合わせを何度も重ねたあとに来ます。決めることが多く、判断が雑になりやすい時期です。事前に家電のリストと家具の寸法を用意しておけば、その場で考えずに済みます。

一度決めてから寝かせる

その場で全部を決めきらず、持ち帰って数日置いてから見直すと抜けに気づくことがあります。実際に自宅で同じ動作をしてみると「ここにも要る」と分かります。次回に修正を持っていける段取りか、担当者に確認しておいてください。

記録に残しておく

決めた内容は打ち合わせ記録として残しておいてください。「ここに2つ」と口頭で決めたことが図面に反映されているかをあとで突き合わせられます。数が多い項目なので抜けが起きやすい部分です。

図面と現場を突き合わせる

壁を閉じる前に現場を見るなら、図面を持っていってください。図面上の位置と実際の配線の位置が合っているかをその場で確かめられます。違っていればこの時期なら直せる場合があります。

打ち合わせでは、何を持っていけばよいですか?

家電のリストと、置きたい家具の寸法です。いまの住まいでタップを使っている場所の写真もあると、足りていない場所が伝わります。

01家電のリスト|部屋ごとに使っているもの

02同時に使う数|忙しい時間に何を動かすか

03家具の寸法|幅・奥行き・高さ

04タップの写真|いま足りていない場所

05屋外の希望|駐車場や庭で使うか

通信の配線も同時に考えます

インターネットの機器をどこに置くかで家の中の電波の届き方が変わります。収納の中に押し込むと届きにくくなることがあります。置き場所とそこに必要な電源をあわせて決めてください。仕様の詳細は担当者にご確認ください。

家族で分担して数える

家電を数える作業は部屋ごとに分けると早く終わります。キッチンは普段使う人、子ども部屋は本人。それぞれが自分の使うものを書き出すと抜けが減ります。週末に30分あれば家中のリストができます。

紙1枚にまとめる

上の5項目を紙1枚にまとめて渡すと、説明の時間が短くなります。口頭で伝えると聞き漏らしが起きますし、担当者が替わったときに同じ話をもう一度することになります。

優先順位をつけておく

全部の希望が通らないこともあります。「キッチンの数は譲れない」「寝室は1か所でよい」。こう順位をつけておけば、調整が必要になったときに判断が速くなります。数が多い項目だからこそ順位が効きます。

図面に書き込んでいく

打ち合わせでは図面に直接書き込んでいくのが分かりやすいです。「この壁にテレビ台」「ここに掃除機」。書き込んだ図面のコピーをもらっておくと、あとで確認するときに使えます。

いま、どこまで準備できていますか?

下のチェックは、電気の計画に向けた準備がどこまで進んでいるかを整理するためのものです。当てはまる数が多いほど、いま決められる項目が残っています。

コンセント計画の準備チェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個準備は整っています。あとは図面に書き込んでいく段階です。
2〜3個あと少しです。部屋ごとに家電を数えるところから始めてください。
4〜6個まだ図面の記号を見ている段階です。いまの家でタップを使っている場所を撮ってみてください。

コンセントについて、よくいただくご質問は?

相談の場で実際に多い質問をまとめました。本記事で確認できていない項目については、推測せずにその旨を記載しています。

コンセントはいくつあればよいですか?
本記事では個数の目安を扱いません。持っている家電の数と置き方で変わり、出典を確認できるデータがないためです。いまの住まいで使っている数を数えるのが確実です。

高さはどう決めればよいですか?
家具の高さと使う動作で決まります。本記事では寸法の数値を扱いませんが、「ここに何を差すか」を1か所ずつ決めていく方法を示します。

あとから増やせますか?
壁の中に配線を通す工事になるため、仕上げを壊す範囲が出ます。タップで補う方法はありますが、床を這う配線が増えることになります。

いつ決めるのですか?
間取りが固まり、家具の配置が決まってからです。感動ハウスはご希望の間取りをプランに起こしたうえで、ご契約後に1棟ごとの構造計算で成立するかを確かめる流れです。

打ち合わせでは何を持っていけばよいですか?
家電のリストと、置きたい家具の寸法です。いまの住まいでタップを使っている場所の写真もあると、足りていない場所が伝わります。

次に何をすれば判断が進みますか?

いまの住まいでタップを使っている場所を写真に撮ることです。その場所が、新しい家で足りなくなる場所になります。

感動ハウスは茨城県・栃木県で新築注文住宅を承っています。資料は氏名・メール・電話の3項目で請求でき、住所の入力は不要です。訪問営業はいたしません。展示場は茨城県つくば市・土浦市と栃木県上三川町にあります。

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