茨城県筑西市 F様 頭の中のイメージがそのままかたちになった家

実はこの家、最初に菊池さんがご提案してくださった間取りからほとんど変わっていないんですよ。それってすごいですよね。菊池さんがぼんやりしていた私たちの希望を、うまく引き出してくれたおかげです。

引き出してくれたうちのひとつが、和室です。遠方の兄弟が泊りがけで遊びに来た時に、心置きなく過ごせる場所を用意してあげたくて、独立した和室を作りました。

もうひとつが、ランドリールーム。わが家はニラ農家を営んでいるのですが、農家は日が出ているときは働きどきなので、洗濯物を取り込むのはどうしても夜。それなら、ランドリールームを作ったほうが安全だし収納しやすいと思い、お願いすることにしました。

キッチンで一番こだわったのは、作業台の高さ。わが家はみんな背が高くて、低い作業台は腰に来るんですよね。農家って莫大な量の野菜をいただくことがあるんですが、これならその下処理も安心してできそうです。

遮光率の高い遮光カーテンも、農家ならでは。朝が早い私たちは日のある時間に睡眠をとらないといけないことも多いため、コーディネーターさんにしっかり遮光できるカーテンをつけていただきました。子どもたちの部屋と色違いのタッセルが、程よいアクセントになっています。

夫は家のこだわりは特になかったようですが、私が迷っているときにはバシッと決めてくれて、とても頼りになりました。外壁の色合いで、前例がないほうを選ぶかありきたりだけど確実なほうを選ぶか迷っていた時も、「こっちのほうがいい」って前例がないほうを選んでくれたんです。それがとってもかっこいいんですよ！

明確な希望がないながらも思い描いていたのは、家というより、生活感を感じさせないシンプルな箱のようなイメージでした。それを菊池さんがまとめてくれたおかげで家がきちんとかたちになり、夫の決めた外壁の色合いによって、私たちの中にある家のイメージにより近づいた気がします。

子どもたちももう高校生。大人と同じに扱えるようになって、食器や服など、さまざまな子ども用のものが不要になりました。家を建てるタイミングでそういうものを処分して、コンパクトにしようと思います。食器は棚に入るだけ、食洗機もなくていい。これからはものを増やさず、すっきり暮らしていけたらいいですね。

今は間もなくの引っ越しに備え、「ここに本当に住むんだなあ」っていう実感がほんの少し出てきた、という感じでしょうか。

引っ越しがすんだら、私はまず玄関を素敵に飾りたいですね。大きめのニッチに、お気に入りの観葉植物や季節のオーナメントを飾りたいなと思っています。

夫はきっと、リビングで愛犬とゴロゴロしたいんじゃないかと思います。夫婦でゆっくりお酒を飲むのもいいですし、子どもたちも自分の部屋はあるけれど、できればリビングで、家族みんなでくつろぐ時間が持てたらいいですね。愛犬のために庭に芝生も敷きたいし、多肉植物のビニールハウスも作りたい。引っ越したら、やりたいことが山積みです(笑)。

この家で始まる、私たちの新しい暮らし。どんな毎日が訪れるのか、今からとても楽しみです。