寝室の間取りこだわりたいポイント7つ| 安眠できる環境のつくり方
体の疲れを癒し、明日への活力を養う寝室。せっかく家を建てるなら、リラックスして過ごすことができる寝室をつくりたいですよね。間取りやデザイン、使用する色によって、安眠できる寝室になるかどうかが変わります。 今回のコラムでは、家づくりを始める前に知っておきたい寝室の間取りポイントをまとめて7つご紹介します。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・寝室の位置や照明計画など、寝室の間取りを考える上で参考にしたいポイント7つをまとめました。
・しっかりと身体を休めて明日への英気を養うためにも、安眠できる環境のつくり方を参考にしながら間取り計画を立てていきましょう。
Contents
寝室の広さはどのくらい必要?
寝室の間取りを考える上で気になるのはやはり、どのくらいの広さが必要なのかという点ではないでしょうか。何人で寝室を使うのか、何を寝室に置くのか、などによって必要な広さは変わりますが、目安は以下の通りです。
4〜5畳
ダブルベット1台をギリギリ置くことができる広さ。扉の開閉が難しくなる恐れがある。
6〜7畳
ダブルベット1台、シングルベット2台を置いて通路が確保できる広さ。テレビやキャビネットのような収納が設置できる。
8〜10畳
十分ゆとりのある広さ。ベット以外の家具を置いて、インテリアを十分楽しむことができる。
寝室の間取りプランでこだわりたいポイント7つ
リビングやキッチンなどと比べると、どうしても後回しにされがちな寝室。しかし人生の1/3は睡眠と言われているように、人生の1/3は寝室で過ごすことになります。毎日の睡眠を快適なものにできるよう、間取りプランを考える時にこだわりたいポイントを順番にみてみましょう。
1 寝室の位置にこだわる
家のどこに寝室を配置するのかによって、安眠できるかどうかが変わります。交通量が多い道路や公園などが隣接している場合、騒音や人通りが気になってゆっくりと眠ることができない可能性があります。また、トイレやリビングの真上に位置していると、水を流す音やテレビの音、家族の会話が気になってしまうかもしれません。
できるだけ、周囲の環境が気にならない場所に設置するようにしましょう。 間取りの関係で、希望する場所に寝室を設置できない場合は、防音性の高い壁材や扉を使用する、窓を小さくして極力音が伝わらないようにする、など工夫してみましょう。
2 安眠できる照明計画
ゆっくり眠りたいのに、電気が眩しくて目が覚める…という状況はさけたいもの。寝室の照明は、寝転んだ時に視界に入らない位置に設置しましょう。
天井に埋め込まれたダウンライトや間接照明、フットライトなら、光が直接目に入らないのでリラックスした時間を過ごすことができます。比較的暗い中で過ごしたい、という方にもおすすめです。 寝るだけでなく書斎として活用したい、寝る前の読書を楽しみたい、といった場合は部屋全体を照らすシーリングライトがおすすめです。ベットの位置によっては眩しくなりますが、リモコンで明るさを調整できる上、仕事や読書にも必要な明るさを確保することができます。
3 リラックスできる壁紙や床の色
安眠するためにも、寝室には赤や黄色といった元気の出る色、原色系ではなく落ち着いた色を選ぶようにしましょう。自然や大地を感じさせるようなベージュやブラウン、オフホワイトといった色なら、緊張を和らげ心を落ち着かせる効果があります。そのほかにも、森の中にいるようなグリーン、海や青空をイメージさせるブルーもおすすめです。スタイリッシュな印象のグレーやライトグレーも良いでしょう。いずれも濃すぎず柔らかな色を選ぶようにしましょう。
壁一面に色を使ってしまうと賑やかになってしまうので、アクセントクロスなどで部分的に使用するのがおすすめです。 壁紙の色やトーンに合わせて、床の色もコーディネートしていきましょう。濃い色はどっしりと落ち着いた印象、明るい色は優しい柔らかさのある印象になります。
4 寝室だからこそ役立つ!収納スペース
スペースに余裕があれば、寝室にウォークインクローゼットをつくる間取りがおすすめです。起きてそのままウォークインクローゼット内で身支度を整えられるため、朝の貴重な時間にバタバタすることがありません。大人だけでなく子どもの身支度もその場で完結できるため、スムーズな動線が叶います。2畳ほどあれば十分な広さの収納をつくることができるので、間取り計画を立てる時に検討してみましょう。
また、寝室にはごちゃごちゃと物を置かない方が安眠できます。余計な物はスッキリと片付けて散らかすことのないように意識することで、ゆったりと過ごすことができる空間を整えることができます。
5 窓の大きさと位置
大きな窓はたっぷりと太陽光を取り込み、風通しも良くすることができます。しかし寝室の窓の場合、あまり大きな窓を設置してしまうと眩しかったり外部からの視線が気になったりする可能性があります。ベットから離した位置に設置することを想定して、最適なサイズの窓を設置するようにしましょう。
スライドさせて開閉する引き違い窓ではなく、高い位置に設置したハイサイドライトやコンパクトなサイズ感の横すべり出し窓なら、睡眠を妨げることなく快適な室内環境を保つことができるので安心です。
6 騒音対策
静かな環境で眠るためには、騒音対策は必須です。自分にとっては気にならない程度の音でも、パートナーや子どもたちにとっては騒音に感じることも珍しくありません。あらかじめ防音対策をしておきましょう。 家全体の防音性を高めておくだけでなく、吹き抜けやリビング階段をつくらない、あまり大きな窓を設置しない、といった点の工夫も騒音対策になります。
家の外から聞こえてくる音、中から響いてくる音、両方に気を付けるよう、事前に対策を講じておくことが大切です。
7 快適な室温
暑すぎたり寒すぎたりする環境下では、熟睡することができません。性能の高い住宅を建て、一年を通して快適な室温を保つことができる室内環境に整えておきましょう。 住まいの気密性・断熱性を高めておけば、これらの問題は解決できます。
できるだけ隙間がないようにつくられた気密性、外気温の影響を受けにくく、室内の気温を一定に保つことができる断熱性、これらの性能が高い家は快適な室温を保つことができるのはもちろん、冷暖房費を節約することもできます。
ライフスタイルによっては2部屋つくるプランも
『安眠できる寝室』にこだわった場合、ライフスタイルによっては寝室を2つつくるプランも検討してみましょう。
例えば、毎日9時から17時まで働く奥様と、昼からの勤務で夜勤もあるという旦那様という暮らしの場合、大きく生活リズムが異なるためどちらかに負担がかかってしまう可能性があります。睡眠不足はいずれ体調不良を招き、さらに夫婦間のトラブルにもつながってしまいます。体は資本だからこそ、その体をつくる睡眠はしっかり取れるように家族みんなが安眠できる環境を整えるようにしましょう。
安眠&リラックスできる寝室をつくるなら...
寝室に対するこだわりは、人それぞれ異なります。しっかりと身体を休めて明日への英気を養うためにも、安眠できる環境にこだわって間取り計画を立てていきましょう。
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