【新築】家事ラクな間取りは“洗濯動線”にこだわる!水回りにおすすめアイデアを実例付きで解説
家事ラクな間取りを検討中の方は、特に「洗濯が楽になる家」にしたい!と考える方も多いのではないでしょうか。
洗濯は家事の中でも重労働で、たくさんの場所が関わってくるため、洗濯動線の良い家にするためには、計画的な間取りが大切になります。
このコラムでは、水回りの動線を良くするメリットや、洗濯動線の良い間取り作りのコツを実例付きで解説します。 注文住宅で家事ラクな間取りの家を建てたい方は参考にしてくださいね。
コラムのポイント
・家事ラクな間取りは、負担が大きな家事である洗濯がしやすい動線づくりが大きなポイントです。
・洗濯動線は、洗う・干す・取り込む・畳む・収納するという各工程を、誰が、いつ、どこで、どのように行うのかを明確にすることで、暮らしに合った間取りを作れます。
・洗濯から料理、掃除などへの移りやすさも意識すると、さまざまな家事が時短できるようになります。
Contents
家事ラクな間取りで重要な5つの家事動線
初めに、家の中にある5つの主な家事動線について簡単に解説します。 それぞれの家事動線が良い家のチェックポイントも紹介しますので間取り作りの参考にしてください。
洗濯動線
洗濯機のある場所と、洗濯物を干す→畳む→収納する場所を繋いだ動線です。
洗濯動線には脱衣所、ランドリールーム、ファミリークローゼット、ベランダ、庭など、さまざまな場所が関わってきます。
そこで、以下のように、それぞれの洗濯家事をいつ、どこで、誰が、どのように行うのかによって最適なスペースの広さや動線が変わってくる点を考慮して間取りを考える必要があります。
〈洗濯動線を考えるポイント〉
- ・洗濯の作業を1人で行うのか、分担するのか
- ・洗濯物を干す場所はどこか(庭、ベランダ、室内干しなど)
- ・衣類の収納場所は各部屋か、ファミリークローゼットか など
掃除動線
掃除機がけやモップ、雑巾がけなど家全体を掃除する時の動きを表す動線です。
掃除時の移動のしやすさ、障害物や段差の有無、ゴミ集めのしやすさ、掃除用具の使いやすさなどを考えた動線計画がポイントになります。
〈掃除動線を考えるポイント〉
- ・掃除時の移動や換気が楽にできるか
- ・段差や障害物が少ないか
- ・ゴミ集め、ゴミ出し動線はスムーズか
- ・掃除家電類がどこからでも持ち出しやすい位置にあるか など
買い物・料理動線
買い出し後に食材を収納する動線と、冷蔵庫やパントリー、食器棚などから必要な物を取り出してキッチンで作業する動線です。
まとめ買いが多いご家庭なら、玄関や勝手口とパントリーを近くに配置するなどの工夫も有効です。他にも、ゴミを一時保管してから捨てるまでの動線がスムーズかどうかもチェックポイントです。
〈買い物・料理動線のチェックポイント〉
- ・玄関・勝手口と食品保管場所の距離
- ・冷蔵庫・パントリー・食器棚と作業台の動線
- ・ゴミの一時保管場所とゴミ捨ての動線
食事動線
キッチンとダイニングの、料理や食器の配膳に関わる動線です。
キッチンの形状はもちろん、キッチンとダイニングの配置によっても動線や移動距離が変わってくる点がポイントになります。
〈食事動線のチェックポイント〉
- ・キッチンの形状(壁付け/対面)による動線の違い
- ・キッチンとダイニングの配置(対面/横並び)による動線の違い など
外出・帰宅動線
外出や帰宅準備がスムーズにできる動線も、時短には欠かせない要素になります。
子育て中の方は、お子さまの着替えや身支度を手伝える、または声かけや見守りしやすいような間取りの工夫もおすすめです。
〈外出・帰宅動線のチェックポイント〉
- ・玄関から手洗い場、クローゼットが近いか
- ・玄関近くに上着類やベビーカーの収納場所があるか など
洗濯動線・水回り動線の良い間取りのメリット
さまざまな家事動線の中でも、洗濯動線や水回り動線を重視した間取りにするメリットをまとめます。
家事効率が大きくアップ
水回りの動線が良い間取りの家は、洗濯だけでなくあらゆる家事効率がアップします。
前章でも解説したように、洗濯家事は洗う、干す、畳む、収納するといった作業が多く、それぞれを行う場所も異なります。洗濯において次の工程にスムーズに移れない、移動が長い間取りは効率が落ち、時間をロスしてしまいます。
また、洗濯の各工程は、料理など他の家事の合間に行うことも多いですよね。脱衣所⇔キッチンの移動が楽な水回り動線の良い間取りにすることで、他の家事に移りやすくなるというメリットもあります。
共働き世帯におすすめ
洗濯動線の良い間取りの家は、共働き世帯の方にもおすすめです。感動ハウスで家を建てたお施主様からも「共働きだからこそ、毎日の家事の負担を減らせる工夫がとてもありがたかった」というお声もたくさんお聞きします。
共働きのご家庭は夜に洗濯をする方も多いので、ランドリールームや室内干しができる間取り、ガス乾燥機などのラク家事設備がおすすめです。
洗濯動線・水回り動線を良くする間取りアイデア5選
洗濯動線・水回り動線の良い間取りにするための具体的なアイデアを紹介します。
水回りを直線で移動できる間取り
キッチン、洗面脱衣所、浴室の水回りを直線で移動できる間取りは、料理の合間に洗濯やお子さまの身支度など、複数の家事を同時にこなせます。朝が特に忙しい共働き&子育て世代の方にも助かりますね。
水回りを回遊できる間取り
洗面所やキッチンを中心とした水回りと玄関やファミリークローゼット、リビングなどを回遊できる間取りもおすすめです。
それぞれの場所を行き止まりなく回遊できる間取りは、家事効率アップに加えて、朝の混雑防止にもなります。
また、各部屋の配置次第で帰宅時に靴・上着を脱いで手洗い→リビングと無駄のない帰宅動線を作りやすいのもメリットです。
ランドリールームのある間取り
脱衣所とは別に洗濯専用のランドリールームのある間取りも洗濯家事の効率アップにおすすめです。いつでも家族に気兼ねなく洗濯できるほか、室内干しやアイロンがけ、タオルやパジャマ類、洗剤などの収納場所にもなります。
さらに、家族の衣類を一括収納するファミリークローゼットをランドリールームに併設すれば、室内干し後取り込んだ衣類をそのまま収納できます。ハンガーのまま収納する衣類を決めておけば、畳む時間も短縮できてとても楽になりますよ。
外干しが楽な間取り
外干し派の方は洗濯機やランドリールームを物干し場に近づけると洗濯物を持って往復する負担を軽減できます。
浴室は1階でも、2階のベランダで洗濯物を干す場合は、2階にランドリールームを作る方法もあります。「洗濯機は浴室の近くに置くもの」と思いがちですが、家族のライフスタイルや洗濯家事のしやすさに応じて柔軟に考えると家事ラクで暮らしやすい家になりますよ。
家族で洗濯のルールを決めておくのがおすすめ
考え抜いて作った洗濯動線も、家族みんなが無理なく活用できなければもったいないですよね。
そこで、新築を機に家族の洗濯ルールを作っておくのがおすすめです。
例えば、浴室が1階でランドリールームが2階の場合、お風呂に入ったあとの洗濯物は各自でランドリールームに持って行くようにすれば、溜まった洗濯物を1人で2階に運ぶ必要がなくなります。
誰か1人に負担が行くのではなく、みんなで見えない家事を少しずつ分け合うようにすることで、全員の負担感が減って気持ちよく暮らせる家になります。
【新築】家事ラクな洗濯動線・水回り動線の良い間取り実例
キッチンの裏側に水回りを配置した家事ラクな間取り
キッチンの裏側のスペースに水回り動線をまとめて配置した間取り実例です。なんといってもキッチンからランドリールームの近さが魅力で、朝の忙しい時間帯に特にありがたい間取りですよね。
また、水回りは「浴室→脱衣所→洗面所→ランドリールーム」が横一直線に並ぶため、効率的に洗濯を進められます。それぞれの空間は扉で仕切られているため、気兼ねなく入浴できて来客時の目線も気になりません。
▶︎施工事例:こだわりの空間デザインの中で家族が心地よく暮らせる家-筑西市 M様邸-
横長の間取りを活かした水回りが一直線に並ぶ動線
平屋で横にワイドなことを活用し、キッチン裏に水回りが一直線の動線を作った間取り実例です。トイレを中心に、左側が浴室・ランドリールーム、右側が洗面・ファミリークローゼットに分かれています。
トイレを挟んで反対側には、洗濯機を置く脱衣所と浴室。明るいアクセントクロスで家事も楽しくなりそう。タオルや洗濯グッズもたくさん収納できる可動棚がとっても便利そうです。
ランドリールーム、洗面から直結するファミリークローゼットです。室内干しで乾いた洗濯物をハンガーポールにかけたまま収納できるのがポイント。家事が楽になるのはもちろん、お子さまたちがお手伝いできるきっかけにもなりそうですね。
▶︎施工事例:シンプル×個性的なデザインが目を惹く平屋-K様邸-
まとめ
家事ラクな間取りは、負担が大きな家事である洗濯がしやすい動線づくりが大きなポイントになります。
洗濯動線は、洗う・干す・取り込む・畳む・収納するという各工程を、誰が、いつ、どこで、どのように行うのかを明確にすることで、暮らしに合った間取りを作れます。
さらに、洗濯から料理、掃除などへの移りやすさも意識すると、さまざまな家事の場面で時短ができるようになりますよ。
「感動ハウス」では、家族が「しあわせ」になれる家づくりのお手伝いをさせて頂きます。家づくりに関するご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください。 完成見学会や展示場でも、可能な限り相談に乗らせていただきます。