新築住宅のメリットとデメリット┃中古住宅との比較から見える後悔しない選択のポイント
「新築住宅と中古住宅、どちらを選ぶべきか」と悩む方は少なくありません。新築住宅と中古住宅のどちらにするかという決断には様々な要素が関わってきます。
したがって、メリットとデメリットをしっかりと比較し、ご自身にとって最適な選択をすることが重要です。
そこで本記事では、新築と中古の住宅を比較し、後悔しない選択のポイントを解説していきます。新築住宅の魅力や中古住宅の注意点を詳しく解説し、理想の住まいを見つけるために役立つ情報をお届けします。
このコラムのポイント
- ・新築住宅のメリットとして、最新の耐震基準、税制優遇、ランニングコストの抑制、間取りの自由度が高い、などが挙げられます。
- ・新築住宅のデメリットとして、中古住宅に比べて高額、予想外の不具合や修繕費用が発生する可能性、入居までの時間が長い、などが挙げられます。
新築住宅の定義とは?
「新築」という言葉は、単に新しく建てられた住宅を指すだけではありません。「住宅の品質確保の促進等に関する法律」によって明確に定義されています。
具体的には、以下の条件を満たすものが「新築住宅」と定義されています。
- ●建設工事が完了してから1年以内。
- ●誰も住んだことがない。
建築工事の完了後、1年が経過した時点で新築という区分から外れます。この定義は住宅の品質確保や法的な取り決めを示すものであり、購入時にはこの定義を理解しておくことが大切です。
新築・中古住宅のメリット
新築住宅と中古住宅にはそれぞれメリットがあります。 どちらも把握して慎重に検討することが重要です。
新築住宅のメリット
新築住宅には様々な魅力がありますが、その中でも特に大きなメリットをご紹介します。
新しい建物での生活
新築住宅の最大の魅力は、まさに新しい建物に住むことができる点です。これは中古住宅では得られないメリットであり、新築住宅ではまったく新しい住環境を楽しむことができます。
また、断熱や防音、水回りなどに最新の設備が整っていることが多いため、快適な生活を送ることができます。
最新の耐震基準に適合
日本の地震リスクを考慮すると、新築住宅は最新の耐震基準に適合していることも大きなメリットです。地震時の安全性が高く、ご自身やご家族の安心・安全を守ることができます。
また新築住宅は地震に対する強度や耐久性が高いため、万が一の災害時でも建物の損傷を最小限に抑えることができます。これは安全性の確保だけではなく、将来的な修繕費用を軽減する点でも大きなメリットです。
税制優遇の恩恵
新築住宅を購入すると、税制上の優遇を受けられるケースがあります。
例えば、住宅ローン控除や固定資産税の軽減などが挙げられ、購入時や入居後の経済的負担を軽減できるメリットがあります。
住宅の維持費用を抑えられる
新築住宅は設備が新しく、耐久性が高いため、住宅の維持費用を抑えられるというメリットがあります。
修繕や設備の交換などのランニングコストが少なくて済むため、長期的な負担が軽減されます。
間取りの自由度が高い
新築の場合、間取りや設計において自由度が高く、ご自身の理想に近い家を実現しやすいという点がメリットです。
家族構成やライフスタイルに合わせて、快適な空間を作り上げることができます。
中古住宅のメリット
一方で、中古住宅には以下のようなメリットが挙げられます。
価格の安さ
中古住宅の最大のメリットは、価格の安さです。
立地が良く、築年数が浅い物件ならば、郊外の新築物件よりも高くなることもありますが、同じ予算内であれば中古住宅の方が立地の良い家や広い家を検討できます。
現物を確認できる
中古住宅は購入前に内見が可能です。
実際に物件を見てから購入を検討できるため、「後悔しない家選び」ができる可能性が高くなります。
物件数が豊富
中古住宅は新築に比べて物件数が多く、条件に合った物件を見つけやすい点もメリットです。また、マンションの場合は間取りのバリエーションが新築住宅よりも豊富です。
さまざまなニーズに対応したマンションが多く、単身者からファミリー向けまで幅広い選択肢が揃っているため、理想の住まいを見つけやすくなっています。
初期費用を抑えられる
中古住宅は新築に比べて初期費用を抑えられることもメリットです。 中古住宅は新築よりも価格が安いため、固定資産税の評価額も低くなり、税負担を軽減できる傾向があります。
さらに家具や設備の一部が残っている場合もあり、節約につながるケースがあります。
新築・中古住宅のデメリット
新築・中古住宅にはデメリットもあるため、メリットとあわせて把握しておきましょう。
新築住宅のデメリット
新築住宅には魅力的なメリットがありますが、注意すべきデメリットも存在します。検討する際にはしっかりと把握しておくことが重要です。
中古住宅に比べて高額
新築住宅は、中古住宅と比較すると一般的に価格が高額になる傾向があります。
したがって、新築を購入する場合は高い初期投資が必要となりますが、その分新しい建物や設備を利用できるというメリットにつながります。
理想的な立地で建てられないケースも
理想的な立地で新築住宅を購入することは多くの人の希望です。しかし、実際には理想のエリアの物件は限られています。
人気のあるエリアでは競争も激しく、希望通りの立地を見つけるのは容易ではありません。
予想外の不具合と修繕費用
設計や施工の品質に問題があった場合、修繕費用や対応に多くの時間と労力が必要になるケースが考えられます。
したがって、信頼性の高い工務店を選択することが重要です。
入居までの時間が長い
新築住宅を購入する場合、建築から入居までには一定の時間がかかります。土地探しや設計、建築など、様々な段階を経て入居が可能になります。
中古住宅のデメリット
一方で、中古住宅には耐震性や修繕費用に関するデメリットが挙げられます。
現行の耐震性能に適合していない可能性がある
築年数が古い中古物件では、現行の耐震基準に適合していない可能性があります。
したがって、耐震性能の確認や補強工事の必要性の有無の確認が重要です。
メンテナンスや修繕にかかる費用が高め
中古住宅は、経年劣化による設備の故障が新築に比べて頻繁に起こる傾向があります。修繕費用が増えることで、予期せぬ出費が重なる可能性がある点がデメリットです。
一戸建ての場合はリフォームなどで対応できますが、マンションでは管理規約によりリフォームが制限されているケースもあります。
機能性と安全性に不安が残る
中古住宅は、過去のオーナーのメンテナンス状況によって機能性や安全性が左右されます。
目に見えない部分の劣化や耐震性の問題が不安要素となる点がデメリットです。
設備が古い
中古住宅は、設備が新築に比べて古いケースが多く、快適性や熱効率が低下している可能性があります。
また、後付けできない設備やリノベーションの制限も注意すべき点です。
住宅ローンの取得難易度が高い
中古住宅を購入する際、物件の価値や抵当権の担保価値が新築に比べて低くなることがあります。
したがって、住宅ローンの審査が通りにくくなり、資金面での制約が生じる可能性があります。
新築・中古住宅のコスト比較
新築物件と中古物件では、購入にかかるコストや将来的に生じるコストにはいくつか違いがあります。
水道負担金
新築住宅の場合、一般的に水道負担金がかかります。 これは新しい住宅で水を使えるようにするために、上下水道本管から水道管を引く際にかかる費用のことです。
地域によって異なりますが、一般的には15〜30万円程度が相場です。
一方、中古住宅では既に水道設備が整っているため、水道負担金を支払う必要がありません。
仲介手数料
不動産会社を介して中古住宅を購入する場合、仲介手数料が発生します。住宅の売り手と買い手を仲介する不動産会社に支払う費用が仲介手数料です。
一方、新築住宅や新築マンションの場合は仲介手数料がかからないことが一般的です。
また新築マンションの場合、一般的に仲介手数料は発生しませんが、修繕積立金がかかることがあります。金額は物件ごとに異なりますが、一般的には30万円程度です。
リフォーム費用
古い中古住宅の場合、購入後に設備などを直さなければならず、リフォーム費用がかかる可能性があります。
一方、新築は新しい建物であるため、通常はリフォームに関する費用はほとんどかかりません。
新築のメリット・デメリットをふまえてじっくり検討しよう
新築・中古住宅のどちらにも魅力的な点は多いですが、考慮すべき点も存在します。それぞれにメリットとデメリットがあるため、両方を照らし合わせながら検討することが大切です。
したがって、まずはご自身が「住宅に何を一番求めるのか?」を考えてみましょう。その後、メリットとデメリットをじっくり検討することで、本当にご自身にとって最適な住まいを見つけることができます。
また、新築住宅と中古住宅のどちらが良いかは、予算や新居に求める条件によって変わります。純粋に価格を考えるなら中古がおすすめですが、減税効果を活用したい方や、住宅の基礎性能や設備の新しさを求めるのであれば新築がおすすめです。
ただ、新築・中古のどちらの場合でも、問題のある物件や施工会社に手を出すと後悔してしまう可能性が高くなってしまいます。したがって、施工会社の評判や施工事例、地域の住みやすさなどをチェックすることが重要です。
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