【新築】内装の決め方と失敗を防ぐ6つのコツ|実例で色シミュレーションも確認
せっかく新築住宅を建てるなら、おしゃれな内装デザインに仕上げたいですよね。
内装のデザイン性を高めるには、コーディネートの手順やおしゃれにするポイントを押さえることが大切です。
そこで今回は、新築住宅の内装の決め方と失敗を防ぐコツを解説します。
実例をもとに、様々なデザインテイストの色シミュレーションも紹介しますので、内装計画の参考にしてみてくださいね。
コラムのポイント
- ・おしゃれな内装にするには、全体のデザインイメージを明確にしてから、具体的な色合いや内装材を選ぶことが大切です。
- ・内装デザインの失敗を防ぐために、色・柄・素材などの選び方のポイントを理解しましょう。
- ・実例から気になる内装のコーディネート例を見つけ、住まいづくりの参考にしてみてくださいね。
新築の内装をおしゃれにする決め方【7ステップ】
7つのステップに沿って、内装を決める流れを確認しましょう。
①内装全体のテイストをイメージする
▷施工事例;カフェ風デザインのナチュラル×シンプルな平屋-宇都宮市 I様邸-
まずは内装全体のテイストをイメージしましょう。
モダン・ナチュラル・シンプルなど、様々なデザインテイストの中から、ベースとするものを明確に決めることが大切です。
施工事例や見学会などに参加し、ご自身の好みのテイストを探してみてくださいね。
②ベース・メイン・アクセントカラーを選ぶ
内装のデザインテイストが決まったら、実際に取り入れるカラーを選んでいきます。
インテリアには色の黄金比率があり、ベース・メイン・アクセントカラーの3色を選び、下記のバランスで配色するとコーディネートしやすいです。
- ベース:メイン:アクセント=7:2.5:0.5
ベースカラーは壁や天井などの広範囲に施工する色を、メインカラーは床や建具、大物家具などで取り入れるとバランスを取り入れやすいでしょう。
アクセントカラーは部分的な壁やインテリアなどで採用する方法がおすすめです。
③面積が広い床・壁・天井などの内装材を決める
▷施工事例:家族時間を楽しむ中庭と明るいリビングのある平屋-下野市 H様邸-
内装に取り入れる基本の3カラーが決まったら、面積が広い床・壁・天井の内装材を実際に決めていきます。
実現したいテイストに合ったトーンや素材感を意識してチョイスしてみてくださいね。
採用したいアクセントクロスなどが決まっているなら、その素材が引き立つようなシンプルな内装材を選びましょう。
⑤ドア・サッシ枠などの建材を決める
▷施工事例:キッチンから家族の景色をつくる平屋-真岡市 N様邸-
ドアやサッシ枠、カウンター材など、細かな建材の色味も決めていきましょう。
空間に馴染ませたいなら、ベース・メインカラーと統一させた色味を選ぶことをおすすめします。
上の画像では、メインカラーであるダークブラウンを選んで、まとまりのある内装にコーディネートしました。
リビングのドアだけ色を変えて、アクセントにする方法などもありますので、バランスを考えながら選んでみてくださいね。
⑤アクセントになる内装材を決める
▷施工事例:平屋のように暮らせる1階完結型間取りの家-筑西市 T様邸-
広い面積の内装材・建材選びが完了したら、アクセントになる内装材を選んでいきます。
同じ色味でも、素材や柄、取り入れる面積で印象大きくが変わるため慎重に選択しましょう。
キッチンをアクセントにする場合は、カラーだけこの段階で考えておくことをおすすめします。
上の画像では、カップボード裏の壁とキッチン横の腰壁にアクセントを取り入れました。
カップボード裏の壁には、アクセントカラーになるブルーグレーのタイル調の壁紙を採用しています。
色を使いすぎないように、キッチン横の腰壁はベースカラーの木目と同系色のアクセントを取り入れた点がポイントです。
モザイクタイルにすることで、素材感の違いなどを楽しめるようにしました。
⑥照明デザイン・LEDの色を決める
▷施工事例:家族時間を楽しむ中庭と明るいリビングのある平屋-下野市 H様邸-
照明は内装の印象を大きく変えるアイテムですので、次のポイントに合わせて選びましょう。
- ・ダウンライトやペンダントライトなど照明の種類
- ・テイストに合った照明本体のデザイン
- ・「電球色・温白色・昼白色」などの電球自体の色味
- ・空間の明るさ
- ・光の広がり方や向き
昼白色の電球は、キッチンなどの手元を明るく照らすのにおすすめですが、冷たく洗礼された印象を与えることも。
リビングや寝室などの落ち着きたい空間には、電球色のオレンジ色の光がおすすめです。
調光・調色できる照明もあるので、シーンに応じて取り入れてみてくださいね。
また、間接照明などを使って壁や天井に光を当てることで、柔らかな雰囲気の空間をつくり出すことができます。
照明本体のデザインだけでなく、実際に電気が点いたときの印象や明るさまで考えて、照明選びをしましょう。
⑦家具・インテリアをコーディネートする
▷施工事例:こだわりの空間デザインの中で家族が心地よく暮らせる家-筑西市 M様邸-
内装のコーディネートと同時進行で、家具やインテリアを選んでいきます。
ソファやダイニングセットなどの大物家具は、事前にサイズや色味などを考えておくと、内装材とのバランスが取りやすいです。
カーテンも意外と面積に占める割合が広いため、内装デザインに大きく影響します。
色・デザイン・光の通し方など、様々な観点から空間に合ったものを選びましょう。
インテリア小物などは、採用したテイストに合ったデザインのものをチョイスしてみてくださいね。
内装のコーディネートで失敗を防ぐコツ
▷施工事例:くつろぎの空間と家族の笑顔をプロデュースした家-筑西市 U様邸-
内装をコーディネートする際に、失敗を防ぐコツを紹介します。
①色・柄は使いすぎない
内装のコーディネートをおしゃれにしたいなら、色・柄は使いすぎないことが大切です。
家具やインテリアが入ると思ったよりも色や柄が増え、失敗したと感じてしまう方もいます。
失敗を避けるためには、統一感のある色・柄・素材選びがポイントです。
②全体のバランスを見ながら決める
内装のコーディネートでよくある失敗が、全体のバランスを見ずに気に入った内装材を採用してしまうパターンです。
それぞれの内装材はおしゃれでも、組み合わせると相性が良くないというケースもあります。
内観パースなどを住宅会社につくってもらい、全体のバランスを見ながら内装材選びをしましょう。
③素材にこだわる
ワンランク上のおしゃれな内装に仕上げたいなら、素材にこだわることがおすすめです。
注文住宅の内装には、木・タイル・石・珪藻土など様々な自然素材を取り入れることができます。
板張り天井のナチュラルな内装、高級感のあるタイル壁など、テイストに合った素材をアクセントにしてみてくださいね。
④サンプル・実物は必ずチェックする
内装決めの際には、サンプルや実物をチェックしながら選ぶことも大切です。
カタログだけ見て選ぶと、色や柄がイメージと違ったという失敗事例も。
また、照明の色によっても床材やクロスの見え方は異なるため、実際の空間と似たような条件でサンプルを確認しましょう。
⑤生活感を出さない工夫も大切
おしゃれな内装にしたいなら、生活感を出さないことも大切です。
具体的には、次のような工夫をすると良いでしょう。
- ・玄関からシューズクローゼット内が丸見えにならないようにする
- ・日用品や食品の買い溜めなどは扉付きの収納に入れる
- ・スイッチやコンセントのデザインにこだわる
- ・給湯器やインターホンのリモコンの位置は目立ちにくいところに
生活感が出るものは扉付きの収納などで隠し、おしゃれなインテリアなどはカウンターやニッチ、棚に飾るなどのメリハリが大切です。
利便性を高めるために扉をつけたくなければ、収納の向きや配置を工夫してみましょう。
また、電気関係の設備もデザインや配置を工夫することで、内装に馴染みます。
細かなところまでこだわって、おしゃれな内装に仕上げてくださいね。
⑥デザインだけでなく使い勝手も意識して
どんなにおしゃれな内装にしても、使い勝手が悪く家事効率が落ちてしまっては、暮らしやすい住まいにはなりません。
内装を決めるときはデザインだけでなく、使い勝手も意識することが大切です。
例えば、造作洗面台はおしゃれですが、選ぶ仕様によってはお手入れが大変になるケースもあります。
温かみのある見た目と触り心地が魅力の無垢床は、キズがつきやすく定期的なメンテナンスが必要などの一面も。
メリット・デメリット両方を理解した上で、デザイン性と利便性のバランスが取れた内装材選びをしましょう。
【実例あり】内装テイスト別の色シミュレーション
内装の実例をもとに、様々なテイストでどのような色が取り入れられているか確認してみましょう。
配色のバランスやアクセントカラーを取り入れる箇所などにも、着目してみてくださいね。
シンプルモダン
白を基調としたシンプルモダンな内装のLDKです。
床や扉もトーンの明るいフローリングを選び、ベースとメインカラーを似せることで、シンプルな仕上がりになります。
下がり天井やカップボードにグレーを取り入れて色のアクセントを、ペンダントライトでデザインにスパイスを加えました。
シック
▷施工事例:キッチンから家族の景色をつくる平屋-真岡市 N様邸-
落ち着いた色味でまとめた、シックな大人インテリアの住まいです。
ホワイトをベースカラー、ダークブラウンをメインカラーにしています。
アクセントになるカラーは取り入れず、キッチンのモザイクタイルやペンダントライトなどのアイテムを取り入れて、アイキャッチポイントをつくりました。
ナチュラル
▷施工事例:遊び心と快適性が共存する平屋の住まい-結城市 S様邸-
温かみのある木目が印象的なナチュラルな内装の事例です。
内装材ではアクセントカラーを取り入れず、植栽やターザンロープにグリーン、ラグにグレーを取り入れています。
ナチュラルテイストで取り入れる木目は、明るいトーンほど可愛らしく柔らかに、暗いトーンは落ち着きや重厚感を感じさせることができますので意識してみてくださいね。
ナチュラルモダン
▷施工事例:1階と2階で住み分ける二世帯住宅-宇都宮市 S様邸-
ダークトーンの木目をメインカラーにした、ナチュラルモダンな内装です。
キッチンの腰壁にグレーのクロスを取り入れたり、電球デザインのペンダントライトなどを採用し、かっこいい印象に。
ナチュラルさも感じられるモダンテイストにしたいなら、落ち着いた色味の木目を選ぶことをおすすめします。
和モダン
▷施工事例:住み心地の良さを追求した「半平屋の家」-つくば市 K様邸-
モダンデザインに、木製の格子天井や大谷石の壁で和の雰囲気も取り入れました。
玄関とリビングの仕切りを無くし、洗い出し仕上げの土間がLDKまでつながった開放的な空間です。
まとめ
内装デザインは、理想とするデザインテイストを明確にすることが大切です。
実現したいテイストに沿った、色・柄・素材選びをしてみましょう。
また、照明の色や光の広がり方などによっても、空間の印象は大きく変わります。
おしゃれな内装デザインの実績がある住宅会社に相談し、デザイン性にこだわった注文住宅を建ててくださいね。
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