中庭のある二階建ての家|30坪前後の間取り実例とプランニングのコツ
このコラムでは、二階建ての家で中庭を取り入れるメリットと、後悔を防ぐ間取りのポイントについて解説します。
延べ床面積30坪前後で、コの字型やロの字型の中庭のある二階建ての施工事例や間取り実例も紹介します。
新築でプライベート感のあるアウトドアリビングが欲しい方や、住宅密集地などでしっかり日当たりを確保した家を建てたいとお考えの方は参考にしてくださいね。
コラムのポイント
・二階建てに中庭を取り入れた間取りは、家のさまざまな部分に光と風を取り込める、プライベート感のあるアウトドア空間が作れるなどのメリットがあります。
・快適に使えてメンテナンスもしやすい中庭にするには、季節ごとの太陽の動きや敷地形状を踏まえ、周辺環境にも配慮したプランニングが重要です。
・中庭のある家を建てるなら、敷地や間取りの要望に合わせたオーダーメイドのプランニングができる実績のある住宅会社を選ぶのがおすすめです。
中庭のある二階建てのメリット
二階建ての住まいに中庭を作るメリットについてまとめます。
室内に光や風を多く取り込める
中庭を作ることでプライバシーに配慮しながら、室内に光や風を取り込めるようになります。
中庭は採光・採風が不足しがちな住宅密集地の家や、中心部に光が入りづらい間取りなどのケースで、快適性を高める工夫として有効です。
屋外と一体感のある広いリビングが作れる
中庭をリビングとつなげて配置することで、リビングと屋外が一体となったような広々と開放感のある空間を演出できます。
室内と中庭の段差をなくしたり、リビング天井と屋外の軒天のカラーを揃えたりすることで、さらに一体感を高められます。
プライベート感のあるアウトドア空間
中庭は周囲を建物で囲まれているため、プライベートガーデンのように楽しめる点もメリット。
セカンドリビングとして外の空気を感じながらくつろいだり、近隣に気兼ねなくバーベキューなどを楽しんだりするスペースとして最適です。
他にも、お子さまやペットの遊び場、ガーデニング、布団干し、DIYなど、ライフスタイルに応じてさまざまな用途で使えます。
外周の窓を小さくできる
中庭は、敷地の内側から光を取り込める分、隣家や道路から見えやすい建物外周の窓を小さくできるというメリットもあります。
隣家が近い敷地や、人や車の通行量の多い道路に接している土地でもプライバシーに配慮しながら採光を確保でき、外周の窓を減らせるので外から侵入しにくい家にもなります。
二世帯住宅のコミュニケーションの場として
中庭のある家は二世帯住宅にもおすすめです。
二世帯の間にワンクッションとして共有スペースの中庭を作ることで、適度な距離感で暮らせますし、イベント時には家族全員が集まれるアウトドアリビングとして多目的に使えます。
中庭のある二階建ての間取りパターン3つ
住宅における中庭の配置は大きく3つのパターンに分けられます。
土地の形や周辺環境、中庭に求める機能に合わせて適切なパターンを選びましょう。
①コの字型
カタカナの『コ』の字のように、中庭の三方が建物に囲まれている間取りです。
リビングや寝室など、さまざまな部屋に中庭を隣接させて採光や通風を取れるのがメリット。
プライベート感と開放感を両立した中庭を作りたい方におすすめの間取りです。
②L字型
アルファベットの『L』の字のコーナー内側に中庭を作る間取りです。
3つの中で最も効率良く中庭のスペースが取れるため、限られた敷地で中庭を作りたい場合にも適しています。
中庭部分は建物で囲まれる部分が少ないため、プライバシーを守るために外構フェンス設置などの工夫が必要なケースがあります。
③ロの字型
カタカナの『ロ』の字のように、家の中心に穴を開けるように中庭を設置した間取りです。
家の中心部分に光、風を取り込みやすいため、延べ床面積が広く中心部が暗くなりやすい家にもおすすめです。
また、コの字・L字型より中庭にプライベート感が出るため、プライバシーを気にせずくつろげるアウトドアリビングが実現できます。
30坪前後で中庭のある二階建ての家施工事例
家族が集まるデッキテラスのあるコの字型の二階建て
ウッドデッキ付きの中庭を囲むコの字型の二階建て間取り事例です。玄関を入るとシンボルツリーがお出迎え。天井付近まである大きな窓からたっぷり光が差し込みます。
中庭はデッキテラス仕様で、室内との段差がないため気軽に出入りしやすくなっています。庭との境界にはステップを付けてつながり感を出しています。
テーブルセットやパラソル、ハンモックなどを設置して使いやすく。青空ランチやバーベキューを楽しんだり、お昼寝でリフレッシュしたり、屋外空間を思いっきり満喫できるスペースです。
▼施工事例:家の中心に家族が集まる中庭がある家-結城市 O様-
プライベートガーデンを満喫できるロの字型の家
LDKと和室、主寝室に面した中庭のある、ロの字型の二階建て間取り実例です。
中庭と一体感のある明るいリビングです。リビングから中庭へは、床の段差がなく、掃き出し窓からそのまま屋外に出られるようになっています。
対面キッチンでは中庭で過ごす家族の様子を見守りながら家事ができます。明るく気持ちの良い空間で、お料理が楽しくなりそうなキッチンですね。
四方を壁で囲まれたロの字型の中庭は、リゾートホテルのプライベートガーデンのよう。回りの視線を気にせず、ゆったり好きなことをして過ごせます。
中庭のある二階建ての間取り・プランニングのコツ
中庭のある二階建てを建てる際に知っておきたい、快適な住まいを実現するためのポイントを紹介します。間取り図や仕様をチェックする際に参考にしてください。
周辺からの見え方に配慮する
中庭は建物の配置や外構フェンスを設置するなどの工夫で、プライバシーを確保しつつ、くつろげる空間にすることがポイントです。
敷地の周辺状況を確認して、中庭で過ごす様子が道路や隣家から丸見えにならないように配慮してプランニングすることで快適に使えるようになります。
スムーズに中庭に出られる動線作り
コの字型やロの字型など、建物がシンプルな四角形以外の形状になると、家の中を移動する際の動線が長くなりがちです。中庭も家の一部として考え、通り抜けて他の部屋へ移動できるようにすると便利です。
中庭は、室内の床との段差を少なくし、耐久性の高い素材の床材を選ぶと、日常的に通路としても使いやすくなります。
メンテナンス方法を想定しておく
中庭は周囲を建物に囲まれていることから、枯れ葉や泥が溜まりやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
草刈りや植栽のお手入れはもちろん、基礎やデッキにコケやカビなどが発生していないか、デッキ材が劣化していないかなどにも注意して、適宜お手入れしましょう。
〈メンテナンスしやすい中庭の工夫例〉
- ・水はけを良くする工夫(水勾配や排水経路を設ける、透水性の高い砂利等を敷く)
- ・耐候性の高いデッキ素材(合成木材など)
- ・デッキの清掃に使える屋外水栓を設ける
まとめ
二階建てに中庭を取り入れた間取りは、家のさまざまな部分に光と風を取り込める、プライベート感のあるアウトドア空間が作れるなどのメリットがあります。
快適に使えてメンテナンスもしやすい中庭にするには、季節ごとの太陽の動きや敷地形状を踏まえ、周辺環境にも配慮したプランニングが欠かせません。
中庭のある家を建てるなら、敷地や間取りの要望に合わせたオーダーメイドのプランニングができる実績のある住宅会社を選ぶのがおすすめ。
私たち感動ハウスは、茨城・栃木エリアで中庭のある二階建てや平屋の施工実績が多数あります。
栃木県インターパーク展示場、茨城県土浦展示場では、コの字型・ロの字型で中庭のある二階建てモデルハウスをご用意しております。
中庭が生み出す快適な住環境や、プライベートなアウトドア空間の楽しみ方をイメージできる展示場となっておりますので、お気軽にご見学にお越しください。
▼栃木県インターパーク展示場(コの字型の中庭のある二階建ての家)モデルハウス来場予約
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