玄関の間取り事例集|使いやすいサイズ・収納・失敗しないための間取りポイント
間取りを決める時に意外と悩みやすい玄関。住まいの印象を左右する場所だからこそ、おしゃれで素敵な空間に仕上げたいですよね。とはいえ、限られたスペースを使いやすくするための間取りを考えるのは難しいもの。
そこで今回は、玄関の施工事例や配置する方角を決めるポイント、使いやすいサイズなど玄関の間取り計画を立てる前に知っておきたいことをまとめて解説していきます。理想の家づくりに、ぜひご活用ください。
コラムのポイント
・注文住宅の間取りや日当たり、土地の形状によって玄関の最適な方角は異なります。家全体の間取りとのバランスを考えながら、配置を決めていきましょう。
・注文住宅の玄関は、一般的に3〜4畳ほどです。シューズクロークや土間を設置する場合は、もう少し広いスペースが必要です。
・開放感や動線など、失敗しないための間取りポイントをおさえて満足のいく家づくりを進めていきましょう。
Contents
【新築】玄関の間取り事例集
まずは、感動ハウスが手がけた玄関の間取り事例を順番にご紹介します。お家全体の詳細もまとめていますので、あわせて参考にしてみてください。
ホテルライクに暮らす家-芳賀郡益子町 O様邸-
家事動線をはじめとするライフスタイルに合った生活動線にもこだわり、中庭を中心に家全体をぐるりと1周できる回遊動線が魅力的なこちらの玄関。
玄関から中庭を挟んで左側はシューズクロークや洗面所、右側へ行くとリビングという2つの動線があり、汚れを直接リビングに持ち込まない工夫がされています。
こだわりの空間デザインの中で家族が心地よく暮らせる家-筑西市 M様邸-
3畳の広々としたシューズインクローゼットを玄関横に採用したこちらのお家。可動棚のスペースには靴や外で使うものをすっきりと整理整頓できるようにしました。
ハンガーパイプも設置したため、家族全員のアウターも掛けることができます。来客時の目線や臭い対策を考えて、引き戸をつけた点もポイントです。
1階と2階で住み分ける二世帯住宅-宇都宮市 S様邸-
1階は親世帯、2階は子世帯で暮らせるように間取りづくりを行った二世帯住宅。
玄関のみを共有スペースにしました。 玄関横には、両世帯共有で使うことができる大容量のシューズインクローゼットを。家族が多い二世帯住宅でも荷物が溢れてしまう心配はありません。
カフェ風デザインのナチュラル×シンプルな平屋-宇都宮市 I様邸-
外観・内観デザインの統一性を持たせ、シンプルかつナチュラルに仕上げたこちらのカフェ風の平屋。可愛くなりすぎないように、壁や天井はシンプルな白の壁紙で仕上げました。
明るい光が差し込むように考えられた玄関は、ホールも広々として開放感があります。
玄関を配置する方角は?
注文住宅の間取りや日当たり、土地の形状によって玄関の最適な方角は異なります。
東西南北それぞれの特徴
方角 | 特徴 |
---|---|
東 |
・午前中は日当たりが良く明るい ・極端な温度変化がない ・居住スペースが狭くなる |
西 |
・お昼以降は日が当たり明るい ・西日が気になる ・夕方以降、室温が上昇しやすい |
南 |
・採光性が高い ・明るく開放的な玄関になる ・広いリビングをつくりにくい |
北 |
・暑さの影響を受けにくい ・玄関は暗くなるがその分居住空間が明るくなる ・湿気が溜まりやすい |
玄関を配置する方角として人気があるのは東や南です。しかし、東や南に玄関をつくることによってリビングやダイニングのスペースはどうしても狭くなります。家全体の間取りを考えた上で、最適な配置を検討しましょう。
道路との関係
玄関は家の中だけで考えるのではなく、駐車場や道路とのつながりも踏まえて考えることが大切です。
駐車場と玄関が離れていたり道路と玄関が離れていたりすると、動線が悪くなってしまいます。外出や車の乗り降りなど、新居での暮らしをシミュレーションしてから玄関の方角を決めるようにしましょう。
使いやすい玄関のサイズは?
注文住宅の玄関は、一般的に3〜4畳ほどです。靴を着脱しやすく、大人2〜3人が一度に使用しても身動きを取りやすい広さが理想ですが、家族構成やライフスタイルによって使いやすいサイズは異なります。
2〜3畳の玄関
3〜4人家族におすすめです。玄関とホールにそれぞれ1畳、つくりつけの靴箱に1畳ほどが目安です。ベビーカーや保存用の水など、大きな荷物を置く場合は少し狭く感じるかもしれません。
3〜4畳の玄関
4〜5人家族におすすめです。標準的な広さで、玄関とホールにそれぞれ1畳、シューズクロークに1〜2畳ほどが目安となります。シューズクロークの間取りや扉の有無によって、広く感じるのはもちろん使い勝手も良くなります。
家のサイズに比べて、玄関が広すぎたり狭すぎたりするとバランスが悪く感じます。家全体の間取りとのバランスを考えながら、最適な広さを採用しましょう。
玄関に欠かせない収納のつくり方
靴やベビーカー、外遊びのおもちゃなど玄関はどうしても物が増えやすい場所。すっきりと片付いた状態をキープできるような収納スペースをつくっておきましょう。
大容量のシューズクロークですっきり空間に
シューズクロークは、玄関まわりで使うものをスッキリ収納できるスペースです。靴はもちろん、傘やベビーカー、子どものおもちゃ、アウトドアグッズなど様々な物を収納できます。
シューズクロークをつくる場合、荷物を置くスペースだけでなく通路も必要です。そのため、余裕を持って4〜5畳ほど確保しておくと収納問題が解決され使い勝手の良い玄関になります。
収納以外にも活用できる土間スペース
土間は、玄関から入ってすぐのスペースに設けられている空間のこと。室内ですが土足で歩き回ることができます。
コンクリートや漆喰などでおしゃれな空間に仕上げたものが多く、注文住宅に取り入れる方が増えています。
キャンプグッズやスポーツ用の道具など、シューズクロークには入りきらない荷物も土間ならすっきりと収納できます。土間そのものは1〜5畳ほどあれば十分活用できるため、何を収納するのかをリストアップして間取りを決めていきましょう。
玄関の間取りを失敗しないためのポイント
満足のいく住まいにするためにも、玄関の間取りを失敗するのは避けたいもの。間取り計画で気を付けたいポイントを解説します。
開放感を演出する
玄関を配置する方角によっては、暗く狭い印象を与えてしまう可能性があります。明るく開放感のある空間を演出するために、吹き抜けをつくったり階段を設置して視線が抜けるようにしたり工夫してみましょう。
住み心地の良い動線を考える
動線とは、人が移動する経路を示した線のことです。玄関の場合、家族動線と来客動線の2つの動線について考えておくとスムーズに動けるようになり住み心地も良くなります。
家族動線
「玄関→パントリー→キッチン」「玄関→ファミリークローク→リビング」といったように、身支度を整えてスムーズに出入りできる動線に。
靴やバッグ、買い出ししてきた物など自然と片付ける習慣が身に付くだけでなく、整ったリビングやキッチンの状態を保つことができます。
来客動線
「玄関→リビング」「玄関→お手洗い」といったように、生活空間を見られることのない動線に。
プライバシーを守ることができる上、プライベートな部分が見られてお互い気まずい思いをしなくても良くなります。
使いやすく開放感のある玄関をめざそう!
住まいの印象と暮らしやすさを左右する玄関。間取り事例を参考にしながら方角やサイズ、収納のつくり方などそれぞれのポイントを取り入れて、素敵な玄関を実現していきましょう。
「感動ハウス」では、家族が「しあわせ」になれる家づくりのお手伝いをさせて頂きます。家づくりに関するご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください。ぜひ完成見学会や展示場で実際に目で見て確かめてみてくださいね。