【注文住宅】リビングの間取りを決める8つのポイントと実例をご紹介
家族みんなが集まって、ゆっくりとした時間を過ごすリビング。1日のほとんどを過ごす場所だからこそ、広さや明るさ、過ごしやすさにこだわって間取りを決めていきたいですよね。とはいえ、何から決めていけばいいのか、決める時のポイントはあるのかなどわからないことも多いもの。
そこで今回は、リビングの間取りを決める上で知っておきたいポイントを、実例も交えながらご紹介します。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・テイストや収納計画、最適な広さなど、リビングの間取りを決める上で知っておきたいポイントを8つまとめました。
・リビングが素敵なら、家で過ごす毎日が快適で心地よいものになります。ご家族で理想のリビング像を話し合い、施工事例も参考にしながら間取り計画を立てていきましょう。
Contents
リビングにこだわって心地よい暮らしを叶えよう
家族みんなが長時間過ごすリビング。せっかくなら、広く快適で気持ちの良い空間にしたいですよね。 おしゃれで快適なのはもちろん、過ごしやすさや家事のしやすさなど、トータルで考えた上で、理想のリビングを実現していきましょう。
リビングの間取りを決める8つのポイントと実例
リビングの間取りを決める上でおさえておきたい大切なポイントを8つ、順番にご紹介します。
1 どんな過ごし方をするのかを決める
リビングで何をして過ごすのか、どんな過ごし方をしたいのか、まずはご家族で話し合っておきましょう。
・大きなソファーでくつろぎたい
・リビングの一角に畳を設置してゆっくりしたい
・お気に入りのダイニングテーブルでお茶をしたい
など、希望している過ごし方によって、最適な広さや明るさ、間取りは変わってきます。暮らしのスタイルは人それぞれで正解はないからこそ、自分たちにぴったりな空間に仕上がるように、よく話し合っておきましょう。
2 好みに合わせたテイストを選ぶ
リビングの内装は、様々なテイストの中から選ぶことができます。内装のテイストを決めておくと素材を選びやすくなるので、事前に検討しておきましょう。
和モダン
日本の伝統的な和の雰囲気と、現代的なスタイリッシュな雰囲気を合わせたテイストのこと。自然で落ち着いた印象に仕上がります。 漆喰や珪藻土、和紙、無垢材といった自然素材と、現代的なデザインと合わせて仕上げます。
シンプルモダン
あまり装飾のない、シンプルで現代的なテイストのことをシンプルモダンといいます。直線的で無駄のないデザインが人気で、金属やコンクリート、ガラスといった無機質な素材を使用します。
ヴィンテージテイスト
古き良き時代を感じさせるような、年季の入ったようなテイストのこと。どっしりとした、重厚感のある落ち着いた雰囲気に仕上がります。 深みのある色の建材を使用することで、新築ながらヴィンテージ感のあるリビングに。
北欧
白い壁にたっぷりと施された自然素材など、家の中でも自然を感じることができるような温かみのあるテイストのこと。長時間家で過ごす北欧のように、快適さだけでなく実用性も兼ね備えた空間が特徴です。
カフェ風
カフェにいるかのようなおしゃれでホッとできるテイストは、長時間家で過ごすご家庭に人気があります。タイルの壁や黒板など、お店づくりをするかのように統一感を意識して間取りを決めていきましょう。
3 家族の動線を考えておく
リビングの広さを考える際、動線を考慮しておくことが大切です。移動するたびに家族とぶつかる、家具を避けなければならない、となるとストレスになります。 人がひとり通るには、最低60㎝の幅が必要だといわれています。また、ふたりがすれ違うためには、90〜120㎝の幅が必要です。動線を考慮して、
・部屋の広さ
・家具の大きさ
・通路の幅
などを決めていきましょう。
家主様のご要望は家事のしやすい間取り。忙しい日々の中で家事を効率よくこなすことで家族との時間を共有できます。
玄関→浴室洗面室→ランドリールーム→キッチン→リビング→玄関と円を描くようにフロア全体に回遊性があり、いくつもの空間がつながることで広さを感じることができます。
▶︎施工事例:回遊性のある間取りで広々空間を実現。デザインと暮らしやすさの調和がとれた家-筑西市 Y様邸-
掃除や洗濯、食事の支度といった家事をする時に、人の動きを線で表したものを家事動線といいます。家事動線を考えて間取り計画を立てることで、無駄な動きをすることなくスムーズに家事を進めることができます。 家事動線に関しては、こちらのコラムを参考にしてみてください。
4 収納計画
散らかっていないリビングをキープするためには、収納計画が大切です。家族みんなが片付けられるよう、使い勝手の良い収納計画を立てておきましょう。リビングの場合、収納家具を設置するよりもあらかじめ収納スペースをつくっておくことで、持ち物の管理もしやすくなります。
壁面収納
壁を収納として活用する壁面収納は、たっぷりと収納スペースを確保できるのはもちろん、インテリアとしておしゃれに演出することもできます。扉をつけておけば中身も見えないので、いつでもきれいなリビングをキープできます。
ファミリークローゼット
家族みんなの持ち物を収納できる、ファミリークローゼット。一箇所に持ち物が集まるので、管理が楽になります。もちろん、部屋がすっきりと片付く効果も。家事効率も上がり、かなり使い勝手の良いスペースです。
こちらは、広い土地を活かした横長の平屋です。間延びしやすい明るめな白の外壁ですが、玄関周りやサッシにアクセントカラーを入れて、全体が引き締まるように工夫しています。大きな片流れ屋根を採用して、存在感のある建物に仕上げました。
リビングの広さに合わせて、最適な収納を設置しましょう。
5 最適な広さ
広いリビングに憧れるものの、どのくらい広くすればいいのかというのは意外と悩むもの。そんな時は、世帯人数に応じて必要と考えられる住宅面積の水準を参考に広さを決めていきましょう。
・豊かな暮らしを実現するための多様なライフスタイルを想定
・郊外や都市部以外での戸建住宅居住を想定
この場合、居住面積の目安は
・3人家族…… 100㎡
・4人家族…… 125㎡
とされています。このうち、リビングの目安は15〜20㎡が一般的です。家族の人数やライフスタイルに合わせて、最適な広さを選ぶことが大切です。
6 吹き抜けの設置を検討する
天井の高さが魅力的な吹き抜け。吹き抜けがあるだけで、開放感が生まれ明るいリビングになります。平均的な天井高は2.2m~2.4 mですが、屋根の形を活かして斜めに設置された勾配天井にすれば、より開放感のある吹き抜けにすることができます。天井が高くなることで、より空間にメリハリが生まれます。建物全体のバランスを考えながら、最適な高さを決めていきましょう。
せっかくなら、「梁あらわし」と呼ばれる梁を見せるデザインや、木材を貼り付けるデザイン、コンクリートを打ちつけたデザインなど、より立体的になるデザインを取り入れてみるのもおすすめです。
7 リビング階段を設置する
リビング内に設置されている階段を、『リビング階段』といいます。廊下をつくる必要がなくなるため、吹き抜けと相性が良く、一緒に設置すればリビングをより広くゆとりある空間にできます。家族の外出や帰宅を把握しやすく、コミュニケーションを取りやすいのも魅力です。
こちらのお家は、家族が長く過ごすLDKを家の中心に配置。リビングは大きな吹き抜けで開放感を出しつつ、間接照明やダークカラーのクロスで落ち着ける空間にしました。
▶︎施工事例:みんなが集まるLDKを家の中心に。シンプルな中に家族の個性が光る家-桜川市 W様邸-
圧迫感が気になる時は、スケルトン階段にしてみましょう。階段の骨組みと踏み板だけでつくられたスケルトン階段なら、おしゃれな雰囲気を損なうこともありません。
8 キッチンの場所とデザイン
近年人気があるのは、キッチンとリビングの間に壁のないオープンキッチンです。アイランドキッチンやペニンシュラキッチンのようなデザイン性の高いキッチンに憧れている方は多く、家づくりに取り入れたいという声をたくさん聞きます。
奥様お気に入りのキッチンに、夫婦でお酒も楽しめるバーカウンターをつくったこちらのお家。こだわりのリビングは、ダウンフロアにすることでキッチンと同じフロアにありながら別空間にいるような雰囲気でのんびりとリラックスしながら映画や会話を楽しめます。
▶︎施工事例:未来もずっと心地よい 想いが叶った平屋の暮らし -筑西市 M様邸-
オープンキッチンにする場合、リビングとキッチンの統一感が生まれるように間取りを考えていきましょう。 リビングに匂いが広がったり油が散ったりするのが気になる……という方には、独立したキッチンもおすすめです。いずれにしろ、リビングでどんな時間を過ごしたいのか、どのためにはどんな間取りにしたら良いのかを考えて、決めていきましょう。
素敵なリビングのある注文住宅を建てるなら…
リビングが素敵なら、家で過ごす毎日が快適で心地よいものになります。ご家族で理想のリビング像を話し合い、施工事例も参考にしながら間取り計画を立てていきましょう。
「感動ハウス」では、家族が「しあわせ」になれる家づくりのお手伝いをさせて頂きます。家づくりに関するご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください。ぜひ完成見学会や展示場で実際に目で見て確かめてみてくださいね。