スキップフロアのある暮らし|おすすめの設置場所と間取りポイント6つ
室内に様々な高さのフロアをつくる「スキップフロア」は、おしゃれで空間を有効活用できる間取りとして人気があります。高さやフロアの広さに決まりはないため、好きなように間取りを考えることができるスキップフロア。しかし一方で、どこに設置すればおしゃれで使い勝手が良いのか、ポイントはあるのか、などわからないこともたくさんありますよね。
そこで今回は、スキップフロアの設置におすすめの場所や間取りのポイントをご紹介します。スキップフロアのある注文住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
コラムのポイント
・スキップフロア設置におすすめの場所をまとめました。
・広さや段差など、スキップフロアのある間取りを具体的に考えていく時におさえておきたいポイントを6つご紹介しています。
Contents
スキップフロアのある暮らし
一つのフロアに、複数の高さのフロアが設けられた「スキップフロア」。ステップフロアとも呼ばれています。
スキップフロアの特徴
スキップフロアの最大の特徴は、空間を有効活用できることです。通常なら1階と2階しかスペースを確保できない間取りでも、スキップフロアをつくればある程度の広さがある空間を確保できます。書斎や読書スペースなど、あったらいいな……というスペースを諦める必要がなくなります。
そして、扉や壁で仕切るスペースではなく段差で空間を仕切るため、明るく開放感のある空間が生まれます。空間同士が緩やかにつながり、おしゃれなデザインの家になるのは大きな魅力でしょう。
「半地下」「ロフト」との違い
スキップフロアと似た言葉に「半地下」や「ロフト」があります。スキップフロアとの違いは、次のような点が挙げられます。
半地下
床から天井までが完全に地面の下にあるのではなく、一部分が地面の上にきている空間のことを半地下といいます。建築基準法においては「地階」と記されるのが一般的です。
ロフト
屋根裏にある部屋のことを、ロフトといいます。
天井高が1.4m以下、はしごが固定されていない、下の階の1/8以下の面積、という基準を満たせば延床面積に算入されないため「小屋裏物置等」になり、固定資産税をおさえることができます。
スキップフロア設置におすすめの場所
スキップフロアは、様々なスペースを活用してつくることができます。
階段の踊り場
1階と2階をつなぐ階段の途中に設けられた踊り場。この踊り場スペースを利用して、新しい空間をつくるという方法があります。家族みんなが行き来するスペースなので、勉強や子どもの遊び場として活用できます。
1.5階
段差を高くして、しっかりと空間を分けることで1.5階をつくることができます。ちょっとした空間をつくるのはもちろん、リビングそのものを1.5階につくってしまうこともできます。リビングの位置が高くなることで、より採光しやすく開放感を味わうことができます。
平屋の屋根裏
2階のない平屋の場合、屋根裏を活用したスキップフロアがおすすめです。高さや広さを確保しやすく、他のスペースよりも隠れ家のような雰囲気を味わうことができます。ちょっとしたプライベート空間が欲しい方は検討してみましょう。
スキップフロアの間取りポイント6つ
スキップフロアのある間取りを具体的に考えていく場合、次のポイントをおさえて検討していきましょう。
ポイント① 活用するイメージを描く
まずは、スキップフロアをどのように活用するのかイメージを描きましょう。主な活用方法として、ワークスペースやキッズスペース、読書スペース、収納スペースが挙げられます。どんな使い方をしたいのか家族で話し合い、用途を決めていきましょう。
イメージがわかない方は、住宅会社のホームページやカタログ、SNSで調べてみたり、展示場に足を運んだりしてスキップフロアのある暮らしを実際に見てみることをおすすめします。具体的にイメージを描くことができるのはもちろん、自分たちにあったプランを提案してもらうこともできます。
ポイント② 最適な広さにする
用途ごとにスキップフロアの最適な広さは異なります。活用イメージをもとに、スキップフロアの広さを決めていきましょう。家族みんなが使うスペースなら広めに、プライベートを楽しむ空間ならやや狭く設計することで、理想通り活用できます。
▶︎施工事例:遊び心と快適性が共存する平屋の住まい-結城市 S様邸-
子どもたちが大きくなり家族のライフスタイルも変化してくると、自ずと用途は変わってきます。大きく用途が変わっても対応できるように、やや広めに設計しておくことも検討してみましょう。
ポイント③ どのくらいの段差を設けるのかを考えておく
階段を必要とするほど段差をつくるのか、簡単に行き来できるちょっとした段差にするのかによって、空間の雰囲気は大きく変わります。バランスを考えながら、どのくらいの段差を設けるのかを考えていきましょう。
スキップフロアは通常の住宅に比べ、複雑なつくりになっています。耐震性やデザイン、予算を考えたときに実現が難しくなる可能性もあるため、どこまで実現可能かよく相談しておきましょう。
ポイント④ 段差を活用した収納計画を立てる
スキップフロアをつくることで、段差部分に収納スペースを確保できます。特に平屋は収納スペースの確保が難しいという点が気になりますが、スキップフロアなら無理なく空間を活用できます。
高さや広さによって確保できるスペースに合わせてシェルフや造り付けの棚を設置しましょう。手軽に出し入れできるよう、奥行きを出しすぎない、高さのある収納をつくらない、など工夫をしておくのがおすすめです。
ポイント⑤ 低い天井を活かす間取りにする
スキップフロアの高さによっては、収納にするにはもったいない、とはいえ過ごしやすい快適なスペースにするのは難しい、という空間が生まれる可能性があります。
この場合、低い天井を活かすような間取りを考えてみましょう。仕事や読書をする場合、開放感のある空間よりも天井の低いコンパクトな空間の方が集中できて捗る可能性があります。家族の目が届きにくいちょっとした空間なら、日々の忙しさから解放されるリラックススペースとして活用することも可能です。
ライフスタイルに合わせて空間を活用できるように、間取り計画を立てていきましょう。
ポイント⑥ ダウンリビングとの組み合わせ
リビングの一部分を下げることによって空間を仕切る間取りのことを、ダウンリビングといいます。リビングが低くなった分、天井を高く感じることができるため、より開放感のある空間に仕上がります。
ダウンリビングとスキップフロアは、どちらも空間にメリハリと奥行きを生み出します。それぞれのデザインが空間をより一層おしゃれに見せてくれるので、ぜひ組み合わせてみましょう。
空間を活かしたスキップフロアのある家を建てよう
スキップフロアをつくることで、住まいはグッとおしゃれになります。良い部分もありますが、「施工費用が高くなる」「段差が危険」といったネックもあります。どちらも把握した上で、自分たちのライフスタイルや希望している間取りに合っているかを家族で話し合い、じっくりと検討することが大切です。
複雑な構造になるため、家づくりを始める時はスキップフロアに関する知識や経験が豊富な住宅会社に依頼するようにしましょう。
「感動ハウス」では、家族が「しあわせ」になれる家づくりのお手伝いをさせて頂きます。家づくりに関するご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください。ぜひ完成見学会や展示場で実際に目で見て確かめてみてくださいね。