平屋と二階建てはどっちがいい?予算内で理想的な建て方を見極めるポイント
このコラムでは、平屋と二階建てのどちらにするかお悩みの方へ、それぞれのメリット・デメリットやコストの違いについて解説します。
予算内で理想の建て方を見極めるためのポイントや、平屋のような暮らし方ができる「平屋風二階建て」の魅力も紹介します。
土地に適した建て方で、お子さまの独立や親御さんとの同居など、将来にも備えたマイホームを予算内で実現したいという方は参考にしてくださいね。
コラムのポイント
・平屋と二階建てで迷った際は、どちらのメリットがより自分や家族に合っているかを比較検討することがポイントになります。
・平屋と二階建てはどちらが良いという正解はありません。土地条件やコスト、家族構成、ライフプランなどさまざまな要素を踏まえて総合的に検討し、ご自身やご家族にとって最適な建て方を見極めていきましょう。
Contents
平屋と二階建てはどっちがいい?メリット・デメリットを比較
同じ延べ床面積で建てた場合の、平屋と二階建てそれぞれのメリット・デメリットを一覧でまとめます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
平屋 |
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二階建て |
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平屋と二階建てはそれぞれメリットがありますが、どちらのメリットがより自分や家族に合っているかを比較検討することがポイントになります。
ご家族内で意見が分かれることもあるかもしれませんが、それぞれが家づくりでゆずれないことに優先順位を付けて、より優先度の高い希望が実現しやすいのはどちらか?という考え方で話し合ってみるのもおすすめです。
予算内で理想の建て方を見極める3つのポイント
家づくりでは「平屋か二階建てか」だけでなく、土地に対してどれくらいの広さで建てるか、どんな間取りにするか、ランニングコストはどれくらいかなど、総合的に考えて最適なプランを決める必要があります。
最適な建て方を見極めるためのポイントをまとめました。
ポイント①:立地
・ハザードマップや地盤情報
住宅の耐震性を確保するために必要な手段や、どんな災害に備えるべきかは、立地状況によっても大きく変わってきます。
土地探しから家づくりを始める場合、以下のようなポイントを抑えることで、災害・安全対策のための地盤改良費や建築費用を抑えられ、希望の建て方や間取りも実現しやすくなります。
- ・ハザードマップで災害リスクが高い土地を避ける
- ・地盤が強い地域を選ぶ
(参考)
国土交通省|ハザードマップポータルサイト(洪水・土砂災害・高潮・津波のリスク情報)
国土交通省|わがまちハザードマップ ~地域のハザードマップを入手する~
国土交通省|浸水ナビ(検索した地点の浸水シミュレーションを確認できる)
地盤サポートマップ
全国の地盤の強さ、地耐力、地形、地震、洪水、土砂災害などの防災情報を地形別や都市部別に分かりやすく表示するサイト
筑西市公式ホームページ|筑西市の地震ハザードマップ
筑西市で、揺れやすさや地震で地域の建物が全壊する割合などのハザードマップを見られる
筑西市公式ホームページ|筑西市の洪水ハザードマップ・タイムライン(防災行動計画)
河川が増水し、ある場所で堤防が決壊した場合を想定して浸水が予想される範囲、程度ならびに避難所等の情報
すでに土地が決まっている場合は、ハザードマップから地震、浸水など立地から想定される災害の種類に備えて地盤調査(改良)を実施したり、構造や設計を工夫したりすることが重要になります。
・土地条件
家を建てる敷地の広さから、希望の延べ床面積を確保するために平屋か二階建てのどちらが最適かを検討しましょう。
また、土地ごとに用途地域や建ぺい率・容積率、斜線制限などのルールが決まっているので、希望の広さ・高さで家が建てられるかをチェックした上で決定しましょう。
・周辺環境
隣り合っている土地の建物や環境も、住宅の日当たりや風通し、プライバシーの確保などに大きく関わってきます。
周辺の状況によって、二階建てと平屋どちらが良いかや、環境を活かす、またはデメリットをカバーする間取りの工夫などを検討しましょう。
〈立地のメリット・デメリットを踏まえた間取りの工夫例〉
- ・二階リビング…眺望の良い立地はもちろん、周囲の家と距離が近い場合にも有効
- ・ピクチャーウィンドウ…周囲の風景を室内から鑑賞できるようにする
- ・屋上テラス…住宅密集地でも屋上庭園が作れる
また、今は周囲に建物が無くても、のちのち建つケースもあるので、エリアの都市計画なども含めて確認しておきましょう。エリアの情報に詳しい地域密着型のハウスメーカーや工務店に相談するのがおすすめです。
ポイント②:費用やコストパフォーマンス
平屋と二階建てでは建築費や税金がどう変わるかもチェックしておきたいポイントです。
また、費用の大小だけでなく、建ててからのメンテナンス費用が抑えられるかなど、コストパフォーマンスで比較することも大切です。
・平屋と二階建ての建築費の違い
平屋は、同じ延べ床面積なら二階建てより基礎や屋根の面積が広くなるため、工事費用が高くなる傾向があります。
ただし、建物工事費は間取りや内外装材、断熱性能、キッチンや浴室などの住宅設備によって大きく変わってきます。
また、平屋は階段や二階のトイレが不要な分、延べ床面積をコンパクトにできるという側面もあるため、必ずしも平屋の方が高くなるわけではありません。
・平屋と二階建ての税金の違い
延べ床面積が同じ場合は、広い敷地が必要な平屋の方が土地の固定資産税や不動産取得税が高くなる傾向にあります。
また、延べ床面積が同じ場合、平屋は屋根や基礎などの総量が二階建てより多いため、「家屋の材料が多く資産価値が高い」と判断されて、建物の固定資産税評価額も高くなる可能性もあります。
ただし、立地によって土地の固定資産評価額は大きく異なるため、一概に「税金は平屋の方が高い」とは言えません。
・平屋と二階建てのメンテナンス費用の違い
メンテナンス費用や手間という視点で比較すると、建物の高さが低い平屋の方が負担は少なくなります。
建物の二階部分のメンテナンスは、高所の外壁・屋根の補修、張り替え、葺き替え作業になるため、足場代や人件費などが高くなりやすいという傾向があります。
ポイント③:家族構成・ライフプラン
平屋は家族の距離感が近く、お年寄りや子ども、ペットにも優しいフラットな生活動線の家になります。
一方で、二階建ては二世帯でもプライバシーを確保した生活空間が実現しやすい、効率的に部屋数を確保しやすいなど、それぞれにメリットがあります。
また、お子さまの独立後の部屋の使い方や、親御さんとの同居時にバリアフリー化しやすいかなど、ライフプランによっても最適な建て方や間取りは変わってきます。
平屋と二階建てはどちらが良いかという正解はありません。さまざまな要素を踏まえて総合的に検討し、ご自身やご家族にとって最適な建て方を見極めていきましょう。
一階完結型の「平屋風二階建て」という選択肢もあり!
平屋風二階建てとは、平屋の魅力であるワンフロアで生活動線の良い間取りに、必要な生活空間を二階部分にプラスした、さまざまなライフスタイルに対応できる家です。
具体的には、一階の面積を広く取り、二階は一階の半分ほどの面積にする間取りで、つまりは部分二階建てのことを指します。
一階にLDKや水回りなど生活のメインとなる場所が集まる間取りのため、二階建てながら平屋感覚で暮らせる家になります。
平屋と二階建ての間で悩んでいる方には、両方のメリットを享受しつつコストバランスの良い家づくりがしやすい平屋風二階建てがおすすめです!
平屋風二階建ての施工事例を紹介
お庭のヤシの木とシンプルモダンな建物外観の組み合わせが、まるでリゾート地に建つホテルのような素敵な平屋風二階建ての実例です。
LDKや水回りは1階に配置し、2階は子ども部屋とバルコニーという、1階で生活がほぼ完結し平屋のように暮らせる間取りが特徴です。
一階部分は生活動線、家事動線の良さにこだわり、玄関からウォークスルーのシューズクロークを通り、すぐにサニタリールーム、バスルームへと続く便利な帰宅動線があります。
玄関からすぐにバスルームに行けるので、汚れを中に持ち込みません。
二階には、高窓からの光も入る広めの明るいホールがあり、セカンドリビングのように家族でくつろいで過ごすこともできる多目的なスペースになっています。
▶︎施工事例:ホテルライクに暮らす家-芳賀郡益子町 O様邸-
平屋風二階建ての詳細やメリット・デメリットを以下のコラムで詳しく解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
まとめ|建て方は土地状況や暮らしの優先順位で決めよう
平屋と二階建てで迷った際は、どちらのメリットがより自分や家族に合っているかを比較検討することがポイントになります。
また、平屋と二階建てはどちらが良いという正解はありません。
土地条件やコスト、家族構成、ライフプランなどさまざまな要素を踏まえて総合的に検討し、ご自身やご家族にとって最適な建て方を見極めていきましょう。
平屋と二階建ての間で悩んでいる方には、両方のメリットを享受しつつコストバランスの良い家づくりがしやすい平屋風二階建てもおすすめですよ。
「感動ハウス」では、家族が「しあわせ」になれる家づくりのお手伝いをさせていただきます。家づくりに関するご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください。 完成見学会や展示場(モデルハウス)でも、可能な限り相談に乗らせていただきます。