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片流れ屋根の外観|おしゃれなモダン住宅・平屋の事例と7つのポイントを紹介​

片流れ屋根の外観

斜めに伸びる直線が美しい、片流れ屋根の外観。デザイン性の高いモダン住宅やスタイリッシュな平屋を建てたい方に、片流れ屋根の住まいは人気があります。

しかし、「どのようなポイントを工夫すればおしゃれな外観に仕上がるのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、片流れ屋根の外観事例を紹介し、かっこいいデザインにするためにこだわるべきポイントを解説します。デザインにこだわった片流れ屋根の家を建てたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 


コラムのポイント

・片流れ屋根の外観は、かっこよくスタイリッシュなモダン住宅や平屋を建てたい方に人気があります。

・建物全体のバランスを考えながら、片流れ屋根をかける範囲や向き、勾配などにこだわることがデザイン性を高めるポイントです。


 

片流れ屋根の外観の施工事例【6選】​

片流れ屋根のおしゃれな外観の施工事例をご紹介します。

 

①存在感のある片流れ屋根の平屋

大きな片流れ屋根の平屋

建物の1番手前にある壁に合わせて柱を立て、四角形の片流れ屋根をかけた平屋の住まい。1枚の大きな片流れ屋根は、重厚感を出したいときやバランスの取れた外観にしたい場合などにおすすめです。

また、屋根の形が整っていると、太陽光パネルをたくさん搭載しやすいというメリットもあります。

▶施工事例:遊び心と快適性が共存する平屋の住まい-結城市 S様邸-  

 

②2つの片流れ屋根を組み合わせた白い平屋

シンプル×個性的なデザインが目を惹く平屋

建物の凹凸を利用して、2枚の片流れ屋根を東西にかけた平屋の住まいです。こちらの事例のように、片流れ屋根の勾配が正面から見えるような向きに屋根を施工すると、直線的でスタイリッシュな印象を与えることができます。

▶施工事例:シンプル×個性的なデザインが目を惹く平屋-K様邸-

 

③2種類の屋根を組み合わせた黒い平屋

片流れ屋根の平屋

玄関上の屋根はフラットに見えるようにし、建物の西側は大きな片流れ屋根をかけた平屋の住まいです。建物により立体感を出すために、両袖に斜めの壁を施工して屋根をかけた点もポイント。

タイルデッキの上まで屋根がかかるため、夏場の日差しを遮ったり多少の雨でも外の洗濯物が濡れにくかったりと、デザイン性だけでなく実用性もメリットがあります。

▶施工事例:開放感溢れる勾配天井のある高気密高断熱の平屋-宇都宮市 O様邸-

 

④複数の片流れ屋根を組み合わせたL字型の平屋

片流れ屋根のL字型住宅

外壁の3色使いがおしゃれなこちらの平屋は、美容室兼自宅の店舗併用住宅です。建物形状・外壁の色に合わせて、3枚の片流れ屋根を施工しました。L字型などの凹凸がある建物でも、屋根の向きやかけ方を調整することで片流れ屋根の外観は作ることができます。

▶施工事例:平屋でゆるやかにつながる店舗併用住宅-つくば市S様邸-  

 

⑤重厚感のある片流れ屋根のモダン住宅

片流れ屋根の二階建て

軒の出が大きい片流れ屋根を採用した、重厚感のある二階建ての住まいです。軒の出とは、外壁から手前に飛び出している部分の屋根のことを指します。軒が深くて緩やかな勾配の片流れ屋根は、重厚感や落ち着きのあるモダンや和モダンな住まいに仕上げたい場合におすすめです。

▶施工事例:くつろぎの空間と家族の笑顔をプロデュースした家-筑西市 U様邸- 

 

⑥一部分だけ片流れ屋根にした二階建て住宅

モダンな片流れ屋根の家

建物の半分側に片流れ屋根を採用した二階建ての住まいです。外壁の貼り分けに合わせて屋根の形状を変えることで、より立体感が出てデザイン性が高まります。こちらの住まいのように片流れ屋根の勾配に角度をつけると、よりシャープな印象を与えることが可能です。​

▶施工事例:人もペットも心地よく暮らせる住まい-下野市 N様邸-

 

片流れ屋根のメリット・デメリット​

片流れ屋根を組み合わせた平屋の外観

▶施工事例:キッチンから家族の景色をつくる平屋-真岡市 N様邸-

片流れ屋根を採用したおしゃれな外観にするために、メリット・デメリットを理解しておきましょう。

 

メリット​

片流れ屋根のメリットを紹介します。

  • ・スタイリッシュな印象を与えることができる
  • ・屋根形状がシンプルで比較的費用を抑えやすい
  • ・小屋裏空間(ロフトなど)を作りやすい
  • ・太陽光パネルを多く搭載できる

 

  一方向に流れるシンプルな形状の片流れ屋根は、スタイリッシュでかっこいい建物にしたい場合にぴったりな屋根形状です。また、施工に必要な部材が他の屋根形状と比べてシンプルなため、費用を抑えやすいという特徴もあります。

 

片流れ屋根は小屋裏空間を作りやすく、使いやすいロフトや収納などの間取りを作りやすい点も特徴です。片流れ屋根全体に大容量太陽光パネルを搭載して、日当たりの良い方角を向けて施工すれば、十分な発電量を確保することもできます。

 

デメリット​

​片流れ屋根のデメリットと対策を紹介します。

  • ・施工方法によっては雨漏りのリスクが高い
  • ・外壁面積が広くなるため建築費が割高になるケースも
  • ・軒の出がほとんどないと外壁の劣化が早まる可能性も

 

それぞれの内容と対策を確認しましょう。  

 

施工方法によっては雨漏りのリスクが高い

片流れ屋根は、屋根の頂上部に雨水を受け流す樋を施工しないため、雨水が屋根を伝って壁内に入り込んで雨漏りするリスクが高まります。こちらのデメリットは、屋根から外壁にかけて防水透湿シートを隙間なく施工することで、対策することが可能です。片流れ屋根を採用するなら、どのような雨漏り対策をしているのか、あらかじめ住宅会社に確認しておきましょう。

 

外壁面積が広くなるため建築費が割高になるケースも

「片流れ屋根」は「切妻屋根」と比べて、外壁面積が広くなる場合がほとんどです。シンプルな片流れ屋根で費用を抑えても、グレードの高い外壁材を多く施工したら、建物の価格が割高になってしまったというケースも。様々な屋根形状や外装材のグレードを検討して、コストパフォーマンスが高い外観を選んでくださいね。

 

軒の出がほとんどないと外壁の劣化が早まる可能性も

スタイリッシュな外観に仕上げたい場合、片流れ屋根の軒の出をほとんど出さないケースも少なくありません。しかし、軒の出がほとんどない建物には次のようなリスクがあります。 

 

  • ・直射日光が外壁に当たって劣化しやすい
  • ・夏場の日差しを遮ることができず室内が高温になる

 

日差しを遮る軒の出がほとんどないと、建物の広範囲に直射日光が当たるようになります。そのため、外壁の劣化や建物の温度上昇などにつながる可能性も。デザイン性とのバランスを考えながら軒の出の深さを検討したり、建物の一部を凹ませて屋根をかけたりするなど、日差しを遮るための工夫を行うことをおすすめします。

 

片流れ屋根の外観は7つのポイントでおしゃれに​

片流れ屋根がおしゃれな平屋

▶施工事例:壬生町・K様邸

片流れ屋根の外観をおしゃれにするために、次のポイントを意識してみましょう。

 

①片流れ屋根の範囲​

まずは、片流れ屋根を施工する範囲を考えてみましょう。建物の形状によって、次のような選択肢があります。

 

  • ・建物全体に1枚の片流れ屋根をかける
  • ・建物の一部に複数の片流れ屋根をかける
  • ・片流れ屋根と他の形状の屋根を組み合わせる

 

建物の形状や外壁の貼り分けによって、複数の屋根形状の選択肢がありますよね。 シンプルな外観にしたい場合は1枚の片流れ屋根、オリジナリティのある外観にしたいなら複数の屋根の組み合わせがおすすめです。  

 

②屋根を流す方向​

片流れ屋根は、流す方向によっても印象が大きく変わりますので慎重に検討しましょう。例えば、南道路の土地に片流れ屋根の建物を建てる場合、次のような印象の違いがあります。

 

南に向かって流す 屋根全体が良く見えるため、存在感・重厚感のある雰囲気に
北に向かって流す 屋根がほとんど見えず、キューブ型のような建物形状に見える
東・西に向かって流す 屋根の側面が見えるため、斜めのラインが強調されたスタイリッシュな雰囲気に

 

ご自身が理想とする建物の雰囲気に合わせて、片流れ屋根の向きを決めてくださいね。また、太陽光パネルを搭載する場合、北向きの屋根では発電量が期待できません。十分な発電量を期待するなら、南向きの片流れ屋根を採用しましょう。

 

③屋根勾配​

片流れ屋根の勾配をどのくらいにするかという点も、外観デザインに大きく関係します。 屋根勾配とは、屋根の傾きの度合いを示すものです。建築では「〇寸勾配」というような言い方をし、片流れ屋根は2~3.5寸程度の勾配が美しい外観を作りやすいと言われています。数字が小さいほど、屋根の勾配は緩やかです。

 

ちなみに屋根勾配によって、次のような印象の違いやメリット・デメリットがあります。

  緩やかな勾配 急な勾配
印象
  • ・落ち着きがある印象
  • ・屋根をあまり強調したくないキューブ型住宅などにも合う
  • ・シャープでスタイリッシュな印象
  • ・片流れ屋根のラインを強調したい外かっこいい観に合う
メリット
  • ・屋根面積が減って費用が抑えられる
  • ・風の抵抗を受けにくい
  • ・雨水が流れやすく雨漏りリスクが下がる
  • ・高さを確保した小屋裏空間を作りやすい
デメリット
  • ・雨水が流れにくく、雨漏りリスクが高まる
  • ・雨や汚れが滞留しやすく、屋根材の劣化が早まるケースも
  • ・緩勾配すぎると太陽光発電の効率が悪い
  • ・屋根面積が広くなり、初期費用・メンテナンス費用がかかる
  • ・屋根の重量が増えるため、地震による揺れや台風の影響を受けやすい

 

デメリットに関しては、3寸前後の片流れ屋根なら大きな問題にはなりません。外観全体のデザインバランスやメリット・デメリットを考慮しながら、最適な勾配を選びましょう。外観のパース図などを住宅会社に作ってもらい、実際に見て確認することをおすすめします。

 

④軒の出幅​

軒の出をどのくらいの長さにするかによっても、外観デザインの印象は変わります。軒が深い外観とほとんどない外観の印象の違いは次の通りです。

 

  • ・軒が深い外観:重厚感のある落ち着いた印象
  • ・軒がほとんどない外観:シャープでスタイリッシュな印象

 

デメリットでも説明した通り、片流れ屋根ではスタイリッシュな外観にするために、軒の出をほとんど作らないケースもあります。しかし、外壁が劣化したり建物の快適性が下がったりする可能性も。様々な点を考慮しながら、適切な出幅を採用してくださいね。

 

⑤窓の配置​

おしゃれな片流れ屋根の外観にしたいなら、窓の配置にもこだわりましょう。屋根にこだわっても窓の配置がバラバラだったり、大きさや種類にこだわっていなかったりすると、外観デザインはかっこよく仕上がりません。

 

片流れ屋根のモダンな外観にしたいなら、次のようなポイントにこだわってみましょう。

  • ・同じ大きさや形状の窓をバランスよく配置する
  • ・二階建ての場合は上下階の窓の位置を揃える
  • ・滑り出し窓などシンプルな形状の窓を選ぶ
  • ・縦長・横長・正方形など窓の形にこだわる

 

シンプルモダンな外観なら、建物正面から見える窓の数をあえて減らして、片流れ屋根のスタイリッシュさを際立たせてもおしゃれです。室内の日当たりも考えながら、バランスの取れた窓の配置を意識してみてくださいね。

 

⑥外壁材の色・柄​

屋根の色・素材と相性の良い外壁材を選ぶことも大切なポイントです。シンプルなモダン住宅にしたいなら、屋根と外壁の色を統一したり、外壁材を1~2色でまとめるなどの方法をおすすめします。ナチュラルモダンな片流れ屋根の家が理想なら、木目調の外壁材を選ぶことで柔らかさが生まれるでしょう。

外壁材以外にも、窓枠や玄関ドアなどのさまざまな外装材があります。それぞれの色・デザインにこだわることができる点が注文住宅の大きな魅力です。カタログだけでなくサンプルも確認しながら、細かな点までこだわってみてくださいね。

 

⑦全体のバランス確認​

屋根のかけ方や窓の位置、外装材のデザイン選びが完了したら、全体のバランスを見て調整します。全体像はパース図で確認し、それぞれの色・柄の相性はサンプルを見て最終チェックをしてください。ちなみに、屋根・外壁などのサンプルは室内で照明がついた部屋で見るよりも、屋外の太陽光の下で見た方が明るく見えます。建物が完成したときにイメージとの差が生まれないように、打合せのときにも屋外で色味をチェックしておきましょう。

 

 

まとめ​​

片流れ屋根は、スタイリッシュでかっこいい外観にしたい方に人気のデザインです。同じ片流れ屋根の家でも、かけ方や勾配、組み合わせる外壁材などによって印象は大きく変わります。注文住宅の良さを活かし、細部にまでこだわって満足のいく外観に仕上げてくださいね。

 

「感動ハウス」では、家族が「しあわせ」になれる家づくりのお手伝いをさせて頂きます。家づくりに関するご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください。ぜひ完成見学会や展示場で実際に目で見て確かめてみてくださいね。

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監修者情報

感動ハウス編集部

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