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「ファミリークローゼットはいらなかった」と後悔しないために|暮らしやすい収納を考えるポイント

ファミリークローゼットはいらなかったと後悔しないためのコツ

新築の間取りで人気のファミリークローゼット。「取り入れたいけれど我が家には本当に必要なの?」「使い勝手の良いファミリークローゼットってどんなもの?」とお悩みの方もいるかもしれません。

このコラムでは、ファミリークローゼットで後悔しがちなポイントについて解説します。

新築でファミリークローゼットを作るべきか迷っている方や、お子さまが大きくなっても暮らしやすい間取りづくりをしたい方は参考にしてくださいね。

 


コラムのポイント

・ファミリークローゼットは、物の管理がしやすく洗濯家事の時短につながりやすい間取りです。

・後悔を防ぐためには、ライフスタイルなどご自身のケースに当てはめて「本当に必要なのか」しっかり検討することが重要です。

・ご家族で家づくりの希望を話し合い、将来のことも想定しながら、希望の暮らしを実現するために最適な収納プラン・間取りを考えていきましょう。


 

 

「ファミリークローゼットはいらなかった」と後悔する理由は?

ファミリークローゼットはいらない?後悔した口コミ

ファミリークローゼットを実際に新築で採用して「いらなかった」「後悔した」という声の中から、後悔した具体的な理由をまとめてみました。

 

①サイズ(広さ)が足りなかった

〈主な口コミ〉

「収納する物が予想以上に多くて、すぐにクローゼットがいっぱいになってしまった」
「広さが足りなくて着替える場所がなくなってしまった」

 

ファミリークローゼットの広さに関する後悔です。

家族の人数や収納する物の量を把握した上で広さを決めないと、あっという間にクローゼットがいっぱいになり、中での着替えなど想定した使い方ができなくなる可能性があります。

 

②他の場所(おもにリビング)が狭くなってしまった

〈主な口コミ〉

「ファミリークローゼットを作った分、リビングが狭くなってしまった」

 

「収納は多い方が良い」とは誰もが思うかもしれませんが、漠然とファミリークローゼットを広くすると、他のスペースが狭くなって後悔するケースがあります。

また、個室クローゼットや和室押入れなどを一切なくして、大きなファミリークローゼットで一括収納にするというプランは、物の管理がしやすいメリットがある一方で、リスクもあります。

具体的には、一括収納の場合、家が広く家族が多いほど、必要な物をその都度ファミリークローゼットに取りに行くための移動が手間になる可能性があります。

家の広さや間取り、ライフスタイルによっては、一括収納は使い勝手が悪くなる可能性も理解しておく必要があります。

 

③必要な場所に作れなくて不便だった

〈主な口コミ〉

「リビングや洗面・脱衣所が1階なのに、ファミリークローゼットが2階なので外出・帰宅動線が不便になってしまった」
「2階のベランダに洗濯物を干すのに、ファミリークローゼットが1階にあるので理想の洗濯動線にならなかった」

 

ファミリークローゼットを作る場所に関する後悔例です。

大容量のファミリークローゼット

家事動線の良さを重視して、洗面脱衣所や玄関近くにファミリークローゼットを配置する間取りにする場合、1階のボリュームが大きくなります。

土地面積の制限などで1階に作るのが難しいという理由で2階にファミリークローゼットを作ると、結果的に家事効率アップにつながらなくなってしまう可能性があります。

 

④使う時間帯が重なって混み合ってしまった

〈主な口コミ〉

「子どもがファミリークローゼットで着替えていると中に入れない」
「ファミリークローゼットが複数人で着替えるには狭く、朝はいつも混み合ってしまう」

 

朝の支度はご家族で時間が重なることも多いため、ファミリークローゼット内に複数人が入ることもよくあります。

広さが足りずに混み合ってしまうという後悔もありますが、1人が使っていると他の家族が使いづらくなって渋滞してしまうケースもあるようです。

 

⑤子どもが大きくなったら使わなかった

〈主な口コミ〉

「思春期以降は子どもがファミリークローゼットを使わなくなった」
「子どもが大きくなるにつれて個室収納が足りなくなった」

 

家族の衣類を一括管理できるファミリークローゼットは、お子さまが小さいうちはメリットが大きいですが、成長するにつれて使いづらさが出てくる可能性があります。

子育て世代の方の家づくりの場合、建築当時は、お子さまは小学校低学年や未就学児であることが多いですが、小学校1年生のお子さまも、10年経てば高校生になります。

思春期の中高生以降になると、以下のような悩みが出てくるケースも見られました。

  • 「下着や着替えを他の家族に見られたくない」
  • 「洋服を自分で管理したい」
  • 「服を自分のペースで選んで着替えたい」
  • 「自分の服が増えてファミリークローゼットに入りきらない」

上記のような理由で、お子さまがファミリークローゼットを使わなくなる可能性も考えて、子ども部屋の収納量にも配慮する必要があります。

 

 

 

ファミリークローゼットで後悔しないための対策

新築でファミリークローゼットを間取りに取り入れて後悔しないためのポイントを解説します。プランニング時にお役立てください。

目安となる広さと物の量を把握する

ファミリークローゼットの広さの目安

ファミリークローゼットは、家にある物の量や家族の人数、想定する使い方によって適切な広さが変わってきます。

衣類をまとめて収納する目的なら、家族1人につき1~2畳程度が目安です。季節品や生活用品も収納するなら、さらに1~2畳プラスするのがおすすめです。

さらに、中で着替えもできるようにする場合は、そのためのスペースも確保する必要があります。

また、クローゼットは広さによって形状が変わるケースがあります。例えば、2畳では正方形3畳の場合は長方形になることが多くなります。

形状によって奥行きや設置できる収納棚の数も変わってくる点に注意しましょう。

通り抜けできるウォークスルータイプにする場合は、通路のためにより広いスペースを確保する必要があります。

 

具体的な生活をイメージしながら最適な収納を考えていく

玄関と各部屋をつなぐ廊下に設けた、通り抜けできる広いファミリークローゼット

収納のプランニングで大切なのは「必要な場所に適切な大きさで作る」適材適所の原則を踏まえて計画することです。

ファミリークローゼットの広さや場所、仕様は、「誰がいつ、どこからファミリークローゼットに来て、何をして(収納、着替えなど)、どこに移動していくのか」具体的なイメージに沿って、生活利便性を向上させるように設計する必要があります。

ご家族の生活ルーティンは、お施主様ごとに異なるものですから、ファミリークローゼットの仕様に「絶対に正解」というパターンはありません。

ファミリークローゼットと個別クローゼットは両方あっても良いですし、ファミリークローゼットに家族の物全てを収納しなければならないわけではありません。

具体的な生活ルーティンを考えながら、ファミリークローゼットに最低限必要な形状、広さ、場所、仕様などを決めていくことが成功のポイントです。

 

お子さまのライフスタイルに配慮した収納を

子ども部屋のクローゼット

家づくりの際には、お子さまが成長した時のライフスタイルにも配慮した収納計画も大切です。

お子さまが大きくなったら独立した収納を持たせることも視野に入れて、ファミリークローゼットや各部屋の収納スペースを検討しましょう。

子ども部屋が4.5畳前後の場合、ワードローブなどを置くと狭くなってしまうので、あらかじめクローゼットを作っておくか、収納家具を置けるスペースを取っておくのがおすすめです。

服を収納しない場合でも、本棚や趣味の私物などを置いておくスペースも考慮して子ども部屋の広さを検討しましょう。

 

使わなくなった場合の活用方法を考えておく

ファミリークローゼットの活用方法

お子さまの成長や独立などで、ファミリークローゼットとして使わなくなっても、ある程度の広さがあれば以下のような使い道もあります。

  • ・夫婦のクローゼットとして使う
  • ・納戸として使う
  • ・書斎や家事室、個室として使う

ライフスタイルの変化に合わせて使い方を変えることも考えた間取りにすることで、将来にわたって住みやすい家になります。

 

家族で洗濯家事のルールを決めて共有する

洗濯物をすぐにしまえるファミリークローゼット

洗濯家事の時短を重視する場合は、普段の洗濯のルーティンにファミリークローゼットが自然に組み込めるかを事前にしっかりシミュレーションすることがポイントです。

洗濯機を回す人、干す人、たたむ人は誰なのか、家族が自分で服をしまうルールがあるのか、ないのかなど、現在の「洗濯家事の見えないルール」を書き出してみましょう。

もし洗濯家事の役割分担がはっきりしていないなら、家づくりをきっかけとして家族のルールを決めることをおすすめします。

ファミリークローゼットなどの間取りを取り入れて家事ラクの工夫を実現するとともに、1人に集中していた洗濯家事の負担を減らすこともできるかもしれません。

 

ファミリークローゼットが向いていないケースもある?

ファミリークローゼットが向いていないケースとは

ファミリークローゼットで後悔を防ぐためには、敷地による建物の制限や家族構成、ライフスタイルも大きく関わってきます。

以下のようなケースでは「ファミリークローゼットが本当に必要なのか?」をご家族の意見も踏まえて検討していくことをおすすめします。

 

ファミリークローゼットに希望の面積が取れないケース

家族が多く持っている服も多いけれど、延べ床面積の関係などでファミリークローゼットに十分面積が取れないというケースです。

家にある物の全体量を把握せずにファミリークローゼットの広さを決めると、服を収納しきれなくなる可能性があります。

 

目的通りの場所に設置できないケース

敷地の都合や他の場所との兼ね合いなどで、ファミリークローゼットを欲しい場所に設置することが難しいケースです。

「本当はランドリールームのある1階が良かったけど2階にしか作れない」など、目的通りの場所に設置できない場合、使い勝手が悪くなり後悔する可能性があります。

 

各人の物は個別で収納したいケース

個人で服を管理するお互いのプライバシーを重視するというライフスタイルが明確なご家族の場合、ファミリークローゼットはあまり向いていないかもしれません。

家族が多いご家庭ほど、1人1人の希望や性格傾向、ライフスタイルの違いをしっかり把握した上で、総合的に最適な間取りを選択することが重要です。

逆に、ひとり暮らしや夫婦二人暮らしの場合は、物を一括管理できるファミリークローゼットを採用するメリットが大きいと言えます。

 

まとめ

ファミリークローゼットは、物の管理がしやすく洗濯家事の時短につながりやすい間取りです。

後悔を防ぐためには、ライフスタイルなどご自身のケースに当てはめて「本当に必要なのか」しっかり検討することが重要です。

ご家族で家づくりの希望を話し合い、将来のことも想定しながら、希望の暮らしを実現するために最適な収納プラン・間取りを考えていきましょう。

感動ハウスは、茨城・栃木で自然素材を使った注文住宅を手がける地域密着型の住宅会社です。

希望のライフスタイルや敷地に合わせた最適な間取りやデザインをご提案し、家族がしあわせになれる家づくりをお手伝いします。

感動ハウスの間取りやデザイン、快適性を体感できる展示場もご用意しております。来場予約や資料請求などお気軽にお問い合わせください。

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監修者情報

感動ハウス編集部

感動ハウス編集部

私たち感動ハウスは「帰りたくなる家」をテーマに、心豊かな時間を感じる空間づくりを大切に、日々の暮らしの中に、感動のある家をつくります。

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