失敗したくない注文住宅の間取りの決め方|6個のステップ
注文住宅は建売住宅にはない自由度があります。ご家庭にあった間取りや設備にすることができるため、より快適に暮らしやすくなりますね。
ですが、自由に決められるからこそ「何から決めればいいのか」「間取りを決めるときの重要なポイントは?」など考えなる項目が増えます。
そこで今回は「間取りを決める順番」や「間取りの決め方」「失敗しないためのポイント」を解説します。
【コラムでわかること】
- ・間取りを決める順番の6ステップ
- ・間取りの決め方
- ・失敗しないためのポイント
Contents
間取りを決めるときの順番
①部屋数
②水回りを1階か2階か
③玄関の位置
④階段をリビング階段にするのか
➄リビングと水回りの配置
⑥収納
①部屋数
4LDKや5LDKなどまずは必要な部屋数を決めます。広さや配置場所は後から決めればいいので、現在の家族構成と将来の使い道も考えて必要な部屋数を決定します。
【部屋数を決めるときに考えるポイント】
- ・現在と将来予定しているお子さんの人数
- ・リビング横に間仕切り壁がある和室を配置するのか
- ・1階に部屋を置かずにリビングを広く造るのか
②水回りを1階2階どちらにするのか
キッチンやお風呂などの水回りを1階にするのか2階にするのかで間取りが大きく変わります。そのため、最初に決めておくと他の部屋の配置がしやすくなります。
たとえば、2階にキッチンなどのリビングがあると外からの視線を気にすることなくカーテンを開けたリビングでのんびり過ごすことができます。しかし、デメリットとして買い物した荷物を2階まで持っていくという手間があります。それぞれメリット・デメリットがあるので確認して選択してみましょう。
③玄関の位置
土地の形状に対して玄関をどの位置にするのかを決めます。玄関は接道している道路に近い位置に配置することが一般的です。
しかし、南側接道の土地であれば日当たりが良いスペースにリビングを広くとって、玄関は横に配置するケースも多いです。また、駐車スペースの位置も同時に考慮することが大切です。
④階段をリビング階段にするのか
階段をリビング階段にすることで2階に上がるための廊下部分が必要なくなります。リビング階段は「おしゃれ」や「家族のコミュニケーションが増える」などのことから人気が高まっています。
その中でも蹴り込み板がない「スケルトン階段」は光や視線を遮断しにくくなるのでリビングを広く見せる効果があります。
しかし、リビング階段のデメリットとして「リビングの暖房効率が落ちる」「プライバシーを確保しにくい」などがあります。
➄リビングと水回りの配置
リビングと水回りの位置は、毎日の家事がしやすいような配置にします。下記の「間取りの決め方」で紹介する家事動線を意識しながら配置を決めましょう。
また、キッチンの種類によってリビングの広さや形状に影響を与えます。
「対面キッチン」
- ・家事をしながら家族とコミュニケーションがとりやすい
- ・お子さんを見守りやすい
- ・収納も多いので使い勝手がよい
「アイランドキッチン」
- ・高級感やおしゃれ感があるものが多い
- ・リビングと一体化するため内装のアクセントになる
- ・キッチンスペースを広くとる
「ペニンシュラキッチン」
- ・高級感やおしゃれ感があるものが多い
- ・アイランドキッチンより設置スペースを広くとらないため設置しやすい
⑥収納の位置と広さ
収納が多ければ家全体の整理整頓がしやすくなります。綺麗でおしゃれな家を保ちやすくなりますね。
しかし、収納スペースと居住スペースは干渉します。収納を広くすることでリビングが狭くなって居心地が悪い空間になってしまっては本末転倒です。家族構成によって必要な広さや使い勝手のよい配置にすることが大切ですね。
【パントリー】
キッチンを整理整頓できる。買い置きや災害に備えて備蓄もできる。
【ウォークインクローゼット】
洋服以外にもバックや趣味の物なども収納できる。
【シューズクローク】
玄関が整理整頓しやすくなる。靴以外にもバックやカバン、コートなども収納できて便利。
また、居住スペースを圧迫しないために「小屋裏収納」や「ロフト」を設置して大容量の収納スペースを確保することもできます。
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注文住宅の間取りの決め方
家事がしやすい動線を意識
家事動線を考える際は、間取りのプラン図を見ながら考えるとよいです。寝室からリビング、リビングから洗面所やキッチン、リビングから玄関など実際に指や鉛筆でなぞって確認してみましょう。
一人だけではなく家族全員の動きを考えることで「広めに動線を確保したほうがいい場所」や「水回りの使い勝手のよい位置」が確認しやすくなります。また、無駄な移動が少なくなるように移動距離を短くできるように考慮してみましょう。
【短くしたい移動距離】
- ・洗濯機から洗濯物を干すまでの距離
- ・洗濯物を取り込んで収納するまでの距離
- ・料理をテーブルに運ぶ距離
- ・玄関から買い物した荷物を冷蔵庫にしまうまでの距離
家具家電の配置を考える
テレビ・テーブル・ソファなど大型の家具や家電をどこに配置するのかも考慮しましょう。テレビの大きさによって見る場所までの適度な距離も異なります。また、ソファやテーブルの大きさによっては動線の邪魔になる恐れもあります。
家族の暮らしをイメージして、家具の大きさや設置場所を決めましょう。
日当たりや風通しを考慮する
太陽の自然の光が多く入ることで明るい家になります。家族が快適に過ごすためにも日当たりを考慮して間取りを決めることは大切です。自然光が入りやすい位置にトイレや洗面所などを配置してはもったいないです。
また、窓の大きさや位置によって風通しのよい家になります。風が部屋の中を通りやすくするために、部屋の片側だけに窓を設置するのではなく、反対側にも設置するなど風の通り道を造ってあげましょう。
音やにおい
においは主にキッチンの形状や位置が影響します。アイランドキッチンのようにリビングと一体化しているものは料理や油のにおいがリビングに充満しやすくなります。
また、足音や生活音が間取りによっては気になる場合があります。たとえば、2階をリビングにして1階を寝室にした場合、夜にリビングで家族の誰かが過ごしている音が気になって寝にくいと感じるケースもあります。
また、トイレがリビングや部屋に隣接している間取りではトイレの音が気になりやすいです。
コンセントの数
コンセントの数は多いと便利です。ソファやテーブルなどの家具の配置は、ライフステージの変化によって変更する場合があります。そのため、最初の暮らしのイメージで使用しやすい位置にコンセントを設置しても、家具の配置を変えることで途端に使い勝手が悪くなることがあります。
せっかくおしゃれなリビングにしても、コンセントの位置によっては邪魔になりやすい延長ケーブルを使用する必要がでてきます。そのため、予定している家具の配置以外にも、将来的に家具の配置を変えても使用しやすい場所に事前に設置しておくと便利です。
また、タブレットや携帯、ゲーム機などお子さんが成長すれば必要になるコンセントの数も増えます。将来必要になる数を予想することも大切です。
注文住宅の間取りで失敗しないためのポイント
家族にあった間取りにするためにも、どのような設備や間取りがあるのか資料請求をして情報収集してみましょう。取り入れたい設備や間取りのアイディアを参考にすることができます。
しかし、取り入れたい条件を自分たちだけで間取りに落とし込むことは困難です。そのため、信頼できる専門家に相談してみましょう。家族の希望の暮らしや条件を伝えることでご家庭にあったプラン図を作成してくれます。また、相談することで新しいアイディアを提案されるかもしれません。
注文住宅をご検討中の方は「感動ハウス」にご相談ください
「感動ハウス」では、家族が「しあわせ」になれる家づくりのお手伝いをさせて頂きます。