ファミリークロークは何畳必要?メリットデメリット・広さ・間取りポイントを解説
服やバッグなど、家族の荷物を一箇所にまとめることができるファミリークローク。たっぷりと収納できるためファミリー世帯に人気があります。しかしいざ間取りに取り入れるとなると、どのくらいの広さにすればいいのか、注意点はあるのか、わからないことも多いもの。
そこで今回のコラムでは、ファミリークロークのメリット・デメリット、間取りのポイントや注意点など基礎知識をまとめて解説します。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・広い収納スペースを確保できる、使い勝手が良い、などたくさんのメリットがあるファミリークローク。一方で、居住スペースが狭くなる、プライバシーの確保が難しい、といったデメリットもあります。 ・1人1畳を目安に広さを決めていきましょう。
・間取りポイントや注意点を把握した上で、自分たちの暮らしに最適な広さと間取りのファミリークロークをつくっていくことが大切です。
Contents
ファミリークロークとは
家族みんなの荷物をまとめる収納のことをファミリークロークといいます。
クローゼットよりも広くゆとりあるスペースなので、たくさんの荷物を一箇所に収納し、効率の良い快適な暮らしが実現します。
ファミリークロークのメリット・デメリット
ファミリークロークのメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
ファミリークロークのメリット
・大容量の収納スペース確保
広々としたスペースを確保したファミリークロークなら、家族の人数が多いご家庭や荷物の多いご家庭でも余裕を持って収納できます。一箇所に荷物をまとめるため、衣類や持ち物の共有もしやすいでしょう。
また、ファミリークロークをつくることで各部屋の収納スペースを小さくすることができます。その分部屋を広くできるのも魅力でしょう。
・生活動線や家事動線の短縮
ファミリークロークを設置することで、生活動線や家事動線を短くできます。例えば「外出先から帰ってきて玄関で靴を脱ぐ→ファミリークロークにコートやカバンを置く→リビングに向かう」というようなスムーズな動線が実現します。
洗濯した衣類の片付けや身支度も一箇所で終えることができるため、家中を動き回る手間や時間を短縮できるでしょう。
・部屋が散らかりにくい
ファミリークロークで身支度を整えることや荷物を一箇所にまとめることが習慣化されれば、部屋が散らかりにくくなります。
家族みんなが使い、たくさんの荷物が持ち込まれるリビングやダイニングは、どうしても散らかりやすくなる場所。しかし散らかりにくくなる仕組みをつくっておけば、いつでもきれいな部屋をキープできます。
ファミリークロークのデメリット
・居住スペースが狭くなる
ファミリークロークは家族みんなの荷物を収納するため、ある程度広いスペースが必要です。そのため、間取りによっては他の部屋が狭くなってしまうことも。
広々とした収納は理想的ですが、家族構成や荷物の量に合わせてある程度調整する必要があります。
・動線を工夫しないと使い勝手が悪い
通り抜けできるようにする、最低2人自由に動けるスペースを確保する、などスムーズに行き来できる場所にしておかなければ使い勝手の悪い空間になってしまいます。
朝の混雑する時間や帰宅時間など、ストレスなく使えるように間取りを工夫しましょう。
・プライバシーを確保しにくい
お子様が小さいうちは、衣類や荷物の管理がしやすいため重宝するでしょう。しかし成長して思春期を迎えると、親と一緒に管理することや着替えを嫌がるようになる可能性もあります。
プライバシーを守れるように、仕切り用のスペースを設けておく、将来的な間取り変更を視野に入れておく、など工夫が必要です。
ファミリークロークは何畳必要?
ファミリークロークの広さは、4人家族で2〜3畳必要といわれています。
荷物が多いご家庭の場合、1人1畳確保しても良いでしょう。
最低でも3畳確保がおすすめ
持ち物の量にもよりますが、スムーズに荷物を出し入れするためにも最低でも3畳は確保しましょう。衣類の形や荷物の大きさにあわせて収納できるように、余裕をもって棚とハンガーパイプを設けることができる広さをおすすめします。
- ・棚の場合…… 奥行き50㎝以上、高さ50〜180㎝
- ・ハンガーパイプの場合…… 奥行き60㎝ほど、高さ100〜160㎝
棚は、高さが変えられる可動式のものを設置しておくと使い勝手が良くなります。
着替えをするなら4畳以上確保しよう
ファミリークローク内で着替えもする場合、4畳以上確保しましょう。90〜100㎝の通路幅があれば、他の家族も行き来しやすくなります。
ファミリークロークの間取りポイント
ファミリークロークの間取り計画を立てる時におさえておきたいポイントをみてみましょう。
ランドリールームに併設する
ランドリールームとは、洗う・干す・アイロンするといった洗濯まわりの家事をまとめて行うスペースのこと。
ファミリークロークとランドリールームを併設することで、洗濯時の動きをスムーズにできます。ベランダや物干しの近くなら、さらに動きやすいためおすすめです。
シューズクローク横につなげる
靴や外で使用する荷物を収納するために、玄関横に設けるシューズクローク。
ファミリークローク横につなげれば、外出や帰宅時の動線をスムーズにできます。個室ではなく、廊下をファミリークロークにするという方法もあります。 より効率の良いコンパクトな間取りを実現したい方におすすめです。
寝室同士をつないで朝の身支度をスムーズに
寝室と寝室との間にファミリークロークを設けることで、プライベートな空間と家族共有の空間をしっかり分けることができます。
各々の部屋から行き来しやすいため、混雑しがちな朝の身支度もスムーズに進めることができるでしょう。
ファミリークロークをつくる時の注意点
「使いづらかった……」と後悔しないためにも、ファミリークロークをつくる際は注意が必要です。
持ち物の量を把握した上で計画を立てる
家族みんなの衣類や荷物を調べ、どのくらいの量になるのかを把握しておきましょう。スペースが足りない場合、ファミリークロークを広くする、もしくは持ち物を見直す必要があります。
大きな荷物も収納しやすい場所ですが、他のクローゼットや物置などに分けて収納するケースも想定して、無理のない間取り計画を立てていきましょう。
本当に必要かどうかを話し合う
あれば便利なファミリークロークですが、ライフスタイルによってはなくても平気な間取りでもあります。
- ・どういった用途として使用したいのか
- ・どのくらいの広さがいいのか
- ・どこにつくったら使いやすいのか
このように、新しい暮らしを想定しながら本当に必要かどうかを家族で話し合ってみましょう。
つくった方が暮らしは快適になる、と納得した上で間取りに取り入れた方が後悔なく活用できます。
ファミリークロークのある収納たっぷりな家を建てるなら……
広い収納スペースを確保できる、使い勝手が良い、などたくさんのメリットがあるファミリークローク。一方で、居住スペースが狭くなる、プライバシーの確保が難しい、といったデメリットもあります。
特徴をしっかり理解した上で、自分たちの暮らしに最適な広さと間取りのファミリークロークをつくっていきましょう。
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