ワークスペースのある自宅|間取り計画のポイント5つと実例まとめ
家で仕事をするためには欠かせないワークスペース。我が家にもあったらいいな…と思いつつも、どのくらいの広さでどこにつくればいいのか、効率よく仕事をするにはどうすればいいのか、などわからないことが多いと迷ってしまいますよね。ライフスタイルに合ったワークスペースがあれば、家でのんびりと過ごす時間はもちろん、仕事や学びの時間も大切にした暮らしを手に入れることができます。
今回は、ワークスペースのある自宅を建てる前に知っておきたい間取りタイプや間取り計画のポイントなど、基礎知識をまとめてご紹介します。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・収納の充実や防音対策など、ワークスペースのある間取り計画を立てる上で知っておきたいポイントを5つまとめました。
・人によっては1日7〜8時間使用するワークスペース。集中して仕事に取り組めるよう、工夫して間取り計画を進めていきましょう。
Contents
仕事の効率を上げるワークスペースを自宅につくろう!
働き方が変化した昨今、自宅にワークスペースをつくる人が益々増えています。オンライン会議や打ち合わせに備えた個室や、気軽にパソコン作業ができるリビングの一角など、自由に間取りを考えることができるワークスペース。せっかくなら、効率や生産性を重視した間取りにしたいですよね。
ワークスペースの間取りを考える場合、
・誰と暮らしてどんなライフスタイルを送っているのか
・どのくらいスペースに余裕があるのか
について事前に検討しておきましょう。
お子様がいらっしゃる場合は、様子を見守りながら仕事ができるようリビングに設置する、スペースに余裕がある場合は、防音対策もなされた個室を設置する、など暮らしに合わせて間取りを考えていくことが大切です。
ワークスペースの間取りタイプとメリット・デメリット
ワークスペースの間取りタイプは、大きく3つに分けられます。
① オープンタイプ
リビングや廊下の一角、階段の踊り場など、居住スペースの一角をワークスペースとして活用する間取りのことを、『オープンタイプ』といいます。
メリット
・個室をつくる余裕がなくても設置可能
・家事と仕事を同時進行できる
・子どもから目を離すことなく仕事ができるので安心
デメリット
・生活音や子どもの声が気になり集中できない
・オンオフの切り替えが難しい
・書類やパソコン画面などの情報漏洩が気になる
② 半個室タイプ
完全に個室にしてしまうのではなく、扉や壁で仕切ったり室内窓を使用したりして適度な閉鎖感がある間取りを『半個室タイプ』といいます。
メリット
・オープンタイプよりも集中できる
・建築コストを抑えることができる
・適度に切り替えながら家事と仕事を進めることができる
デメリット
・仕切ることで圧迫感が生まれる
・オンオフの切り替えが難しい
・防音性が低く集中が途切れる
③ 個室タイプ
書斎のような、一つの部屋として独立したワークスペースを『個室タイプ』といいます。広いスペースがなくても、1〜2畳ほどあれば設置可能です。
メリット
・オンライン会議やパソコン作業などに集中できる
・オンオフを切り替えることができる
・仕事道具が散らかりにくい
デメリット
・スペースに余裕がないと設置できない
・建築費用がかかる
・使い勝手が悪いと物置化してしまう
ワークスペースのある自宅の間取りポイントと実例
ワークスペースのある自宅は、次のようなポイントをおさえて間取りを考えていきましょう。
ポイント① 集中できる間取りになるよう工夫する
オープンタイプや半個室タイプでも、間取りを工夫すれば集中して作業ができます。
・机は窓の方に向けて設置し、外の景色を眺められるようにする
・壁が背面になるように机を設置する
・圧迫感のない広さになるよう工夫する
などおすすめです。様々なパターンで検証してみて、最も集中できる間取りを採用しましょう。
集中力アップには、落ち着いた青色がおすすめだといわれています。アクセントカラーや内装など、部分的に青色を取り入れることで、より集中できる環境をつくることができます。
主寝室に夫婦それぞれの専用デスクを設置したこちらのお家。繋がりを持ちながらも、1人の時間を大切にできる住まいです。
▶︎施工事例:家族とつながる、明るく開放的な住まい -筑西市 A様邸-
ポイント② 収納を充実させる
書類に書籍、文房具にサンプル品など、仕事道具はいつの間にか増えてしまうもの。効率よく仕事を進めるためにも、すっきりと整理できるよう収納を充実させましょう。
本棚や引き出しを設置することで、必要な時に必要な物を取り出しやすくなります。机の横や天井付近など部分的な収納もおすすめですが、限られたスペースを有効活用するなら壁面収納がおすすめです。すっきりとした仕事環境なら生産性も上がり、スムーズに仕事を進めることができます。
土間スペースにつくられた、打ち合わせなどもできるワークスペース。土間スペースにすることで、気兼ねなく人を招き入れることができ、来てくれた人にも気を遣わせません。
▶︎みんなが「集える」心地よい空間がある住まい-筑西市 Y様邸-
ポイント③ 体に負担なく仕事ができるよう工夫する
机の高さや使用する椅子など、いい仕事をするためには快適な環境を整えておくことが大切です。内装にあったデザインの家具を購入するのもおすすめですが、造作家具をつくるなど工夫してみましょう。
例えば机の場合、部屋の広さに合わせてつくることができます。さらに、体のサイズに合わせることもできるので、前屈みになり腰や首に負担がかかってしまう……ということもありません。
どんな環境なら快適に仕事ができるのか、事前に調べてよく話し合っておきましょう。
ポイント④ 防音対策をしておく
個室タイプのワークスペースをつくる場合、事前に防音対策をしておきましょう。オンライン会議に生活音や子どもの泣き声が入ってしまう、お客様との会話内容を聞かれたくない、などの問題を事前に防ぐことができます。
オープンタイプや半個室タイプでも、防音性のあるパーテーションを置いたり防音ボックスを設置したりすることで防音対策ができます。いずれも家を建てた後で設置できるよう、スペースを設けておきましょう。
ポイント⑤ コンセントを多めに設置しておく
パソコンやプリンター、携帯電話など、電子機器をスムーズに使うことができるよう、コンセントは多めに設置しておきましょう。足元だけでなく、座ったまま手が届く位置にもあれば便利です。
また、USBコンセントもかなり役立ちます。使用するガジェットに合わせて、充電スペースを設けるようにしましょう。 ごちゃごちゃした配線は埃が溜まりやすく、集中の妨げにもなります。机に配線ボックスを設置したり、スリットを入れてコードを通すようにしたりしてスッキリとした状態を保てるように工夫するのがおすすめです。
理想のライフスタイルを叶える間取り計画を!
人によっては1日7〜8時間使用するワークスペース。リラックスできる家としての機能は大切にしながら、集中して仕事に取り組めるように工夫して空間づくりを進めていきましょう。
「感動ハウス」では、家族が「しあわせ」になれる家づくりのお手伝いをさせて頂きます。家づくりに関するご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください。