マイホーム購入のタイミングは?流れ・費用・注意点まとめ
人生でもっとも大きな買い物といっても過言ではない、マイホームの購入。勇気のいる決断だからこそ「今の年齢でいいのか」「世帯年収はどのくらい必要なのか」など不安になりますよね。マイホーム購入にあたり、自分たちに適したタイミングや流れを事前に把握できていれば、安心して計画を進めていくことができます。
そこで今回のコラムでは、マイホーム購入に適したタイミングや購入までの大まかな流れ、費用相場や注意点など家づくりを始める前に知っておきたいポイントをまとめてご紹介します。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・マイホーム購入のタイミングや費用相場など、住宅取得を視野に入れている方に役立つ基礎知識をまとめました。
・費用相場や流れなどをあらかじめ確認し、ご家族ともしっかりと話し合いをした上で、マイホーム購入のタイミングを決めていくことが大切です。
いつがいい?マイホーム購入のタイミング
早い人は20代で手に入れるマイホームですが、購入に適したタイミングはあるのでしょうか。
マイホーム購入に適した年齢は?
国土交通省の令和4年度住宅市場動向調査によると、新築の注文住宅を購入した年齢は
- ・30代未満 14.1%
- ・30代 41.7%
- ・40代 23.5%
- ・50代 9.4%
でした。 多くの方が30〜40代にかけてマイホームを取得しています。 購入の理由や時期は人によって異なりますが、
- ・家族が増える結婚や出産
- ・子どもの入園、入学
- ・住宅ローンの完済を見据えた年齢
といったタイミングで決断されています。
ある程度人生設計が固まり方向性も定まった年齢や、無理なく住宅ローンを完済できる30〜40代前半がマイホーム購入のタイミングになるようです。
マイホーム購入時の平均世帯年収は?
次に気になるのが、マイホーム購入時の平均世帯年収です。
国土交通省の同調査によると、全国で注文住宅を取得された方の平均世帯年収は801万円でした。
後述しますが、平均年収によって、購入できる物件価格や住宅ローンの借り入れ可能額が変わってきます。 平均世帯年収は801万円ですが、頭金をいくら準備できるのか、どんな住まいを希望しているのかによってかかる費用は異なります。そのため、平均世帯年収はあくまで目安として捉え、自分たちに合った資金計画を立てていくことが大切です。
マイホーム購入の費用相場
住宅の性能や広さによってマイホーム購入にかかる費用は大きく変わります。
国土交通省の住宅市場動向調査(2022年)によると、土地を合わせた注文住宅新築世帯の購入資金は平均5,436 万円でした。
マイホームを購入する場合、
- ・自己資金(頭金)
- ・住宅ローンの借入金
こちらの合計で総予算を割り出し、検討していきます。
この予算を検討する際、よく使われる指標が年収倍率です。年収倍率とは、自分の年収を基準にして住宅ローンの借り入れ上限額を計算するための指標のことで、「住宅の購入価格÷年収」で求めることができます。
例えば、年収が600万円、年収倍率が5倍の場合、600万円 ×5倍 =3,000万円までの住宅ローンを組むことができる可能性があります。ただし、この金額はあくまで目安であり、銀行や信用金庫は個別の審査を行い、返済能力や信用度などを総合的に判断して借り入れ可能な金額を決定します。
年収倍率や費用相場はあくまで指標です。マイホーム購入時の総予算算出の目安に活用し、頭金や各種手数料、火災や地震の保険料などトータルコストを見極めていきましょう。
マイホーム購入の流れ
マイホーム購入は以下の流れで進めていきます。
① 理想の住まいを明確にする
間取りやデザイン、設備など理想の住まいのイメージを明確にしましょう。合わせて、総予算の設定も行います。準備できる頭金やローンの返済可能額を考慮し、購入に適した予算を決めていきます。
② 依頼する住宅会社を選ぶ
イメージが明確になったら、実現してもらう住宅会社を選びましょう。ホームページや不動産情報サイト、口コミ、SNSなどを活用して、信頼性や施工実績を確認します。
実際に展示場を訪れて、実物を確認したり担当者とやりとりをしたりするのもおすすめです。複数の住宅会社を見比べ、最適な会社を選びましょう。
③ 見積もりとプランニング
依頼する住宅会社が決まったら、見積もりをもらいながら具体的なプランニングを進めていきます。間取りや外観、内装などの詳細を詰めていきながら、建築費用や諸経費を把握しましょう。
④ 正式な契約手続き
契約書を作成し、納付金や工事の進め方、納期などの詳細を確定して正式な契約手続きを行います。注意事項や保証内容、法律や建築基準に沿った契約内容か、などをしっかりと確認しましょう。
⑤ 着工
契約が成立したら、建築工事が始まります。進捗状況や施工の品質を定期的に確認し、必要な打ち合わせや変更があれば都度調整していきましょう。
⑥ 引き渡し
完成したら、引き渡しの手続きを行います。新居の内外を点検し、品質や仕上がりに問題がないかを確認します。
マイホーム購入は、自分の希望を明確にした上で、信頼できる会社と協力しながら進めていくことが重要です。流れを事前に把握して、理想の家づくりを進めていきましょう。
マイホーム購入時の注意点
マイホーム購入を進めていく際、注意したい点をいくつかご紹介します。
住宅ローンの返済額を考えながら予算を決める
自己資金が足りなくても、住宅ローンを借りればマイホームを手に入れることができます。しかし、月々の返済が増えて生活を圧迫してしまうと、後悔につながる可能性も。
いくらなら無理なく返済できるのかしっかりとシミュレーションした上でローンを活用し、予算計画を立てていきましょう。
希望条件を話し合い優先順位をつける
デザインや使用する設備など、すべて希望を実現するとなるとやはり費用がかかります。譲れないこだわりはなんなのか、費用をかけたい場所はどこなのか、家づくりに関することはあらかじめしっかりと話し合っておきましょう。
優先順位の高い希望や要望を満たすことで、住まいの満足度は高くなります。
長期的なライフプランをシミュレーションしておく
家族のライフプランをある程度シミュレーションした上で、自分たちに合った間取りやデザインを考えていくことが大切です。家を建てた時は小さかった子どもも、いずれ成長すれば部屋が必要になるでしょう。
今だけでなく、将来も快適に住み続けられる家を建てることが大切です。
ライフスタイルの変化を想定しておく
30〜40代ともなると、ある程度ライフプランは固まってきます。しかし、転職や転勤、病気や親との同居などいつ何が起こるかわかりません。何か起こった時でも対処できるように、家を建てる場所や部屋数、資金計画を考えておきましょう。
ランニングコストも考慮する
家は建てて終わりではなく、維持管理するための固定資産税や都市計画税、メンテナンスなどの費用がかかります。どのくらいランニングコストがかかるのかを想定して、資金計画を立てていきましょう。
また、使用する建材や設備も長く安全に使えるよう吟味することが大切です。
情報収集をしっかりと行う
流行りのデザインや間取り、補助金制度、住宅性能など家づくりに関する情報は日々更新されています。ホームページや雑誌だけでなく、無料相談なども活用してしっかりと情報収集を行いましょう。
希望に近い条件を事前に集めておくことで、家づくりに反映しやすくなります。
周辺環境の確認をしておく
マイホームの場合、性能や間取りはリフォームで変えることができますが、住むエリアや環境を変えることはできません。治安はどうか、スーパーや学校など生活に欠かせない環境は整っているか、など事前に確認しておきましょう。
今後どういった都市開発がなされるのかについても事前に確認しておくと安心です。
定期点検やアフターフォローを考えて住宅会社を選ぶ
定期点検をして住宅の潜在的な問題を早期発見することで、住宅の長寿命化やトラブル防止に役立ち、長い目で見ると修繕やメンテナンス費用をおさえることができます。何かあった時に迅速に対応してもらえるよう、継続的な関係を大切にしてくれる会社を選ぶようにしましょう。
信頼できる会社との関係性を築いておくことは、住まいと暮らしの満足度を高めます。
マイホーム購入に迷ったら……
マイホーム購入は大きな決断だからこそ、迷うことも多いもの。費用相場や流れなどをあらかじめ確認し、ご家族ともしっかりと話し合いをした上で決断のタイミングを計ることをおすすめします。
決断に迷う時は、困っていることやネックになっていることなどいつでもご相談ください。
「感動ハウス」では、家族が「しあわせ」になれる家づくりのお手伝いをさせて頂きます。家づくりに関するご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください。ぜひ完成見学会や展示場で実際に目で見て確かめてみてくださいね。