中庭のあるコの字型の平屋|間取りのメリット・デメリットを実例付きで紹介
コの字型の平屋は、日あたりや風通しが良くなり、プライベート感のある中庭を作れるなどのメリットがあります。
このコラムでは、コの字型の平屋間取りのメリット、デメリットを解説します。デメリットの対策についても合わせてまとめていますので、開放的な中庭のある平屋を建てたいとお考えの方は参考にしてください。
コラムのポイント
・中庭のあるコの字型の平屋間取りは、暮らしの中で自然を近くに感じられることや、日当たりや風通しの良さが大きなメリットです。
・コの字型の平屋を建てる際は、中庭のメリットを最大限に活かすための設計や土地選びが重要です。
Contents
中庭のあるコの字型平屋間取りのメリット
初めに、コの字型で中庭のある平屋間取りのメリットをまとめます。
①採光・採風を確保しやすい
コの字型の平屋は、コーナーができるため窓をより多く設置でき、複数の方角から光や風を取り込めるメリットがあります。
コの字のコーナーに沿って窓を設置すれば、北側に位置する部屋も明るくなり、風通しや視線の抜けも良くなって開放感もアップします。
②中庭で暮らしが豊かに
中庭はプライベート空間としてさまざまに活用できるため、暮らしの幅が広がります。
中庭部分はアウトドアリビング、子どもやペットの遊び場、ガーデニング、家庭菜園、洗濯物干し、DIYスペースなど、ライフスタイルに合わせてカスタマイズできるのも魅力。
また、屋根を作れば雨の日も使えるようになり、舗装すればガレージとしても使えます。車1台なら3~3.5m程度の横幅があれば駐車可能です。普段は中庭として使いながら、来客時は臨時の駐車スペースにもできるためとても便利です。
③プライバシーに配慮できる
コの字の平屋は、中庭によって外から室内が見えにくくなり、プライバシーに配慮しやすくなります。
南道路の平屋は、道路側のリビングに大きな窓を配置する間取りも多いため、庭や駐車場で余白を入れないと、外からの視線が気になってカーテンを閉めっぱなしになってしまうケースも。
コの字の平屋なら、リビングと道路の間に中庭を挟めるので視線を遮りやすくなります。中庭の前に目隠しのフェンスや壁を作れば、完全に目線を遮ることも可能です。
④おしゃれで個性的な外観
正方形や長方形の平屋もシンプルで素敵ですが、周りの建物と外観が似通ってしまうことも。
コの字型の平屋にすれば外壁の貼り分けのバリエーションも増えますし、屋根のかけ方もさまざまな選択肢が生まれ、個性を出しやすくなります。
⑤二世帯住宅にもおすすめ
コの字型の平屋は、玄関を中心に左右完全分離型の間取りも作りやすいため、二世帯住宅をご検討中の方にもおすすめです。
二世帯の間に共有スペースの中庭を作ることで、二世帯をつなぐスペースにしたり、イベント時には家族全員が集まれるアウトドアリビングにしたりと多目的に使えます。
【コの字型の平屋】間取りの注意点
さまざまなメリットのあるコの字型の平屋ですが、間取り検討時に注意したいポイントもあります。メリットだけでなくデメリットも理解した上でプランニングすることで後悔を防げます。
凹凸が増える分建築コストがアップする
コの字型の平屋は、シンプルな四角形よりも建物形状が複雑になるため、その分建築コストが増えます。 建築費用の予算とのバランスを考えるなら、効率的な間取りづくりで延べ床面積をコンパクトにするなどの工夫も有効です。
中庭のメンテナンス方法を確認
中庭に限らず、外構が荒れると景観にも影響を与え、採光や風通しも悪くなってしまいます。
コの字型のように、3方を建物に囲まれた中庭は雨水や湿気が溜まりやすいため、コケやカビの発生、デッキなどの劣化に注意しましょう。
中庭は雨水がスムーズに流れるように設計し、デッキは耐候性・耐久性の高い樹脂製や合成木材にするとメンテナンスが楽になります。
採光をメインにしてあまり中庭に出ない計画でも、草刈りなどのお手入れは必要なため、メンテナンス方法は想定しておいた方が良いでしょう。
生活動線が長くなりがち
コの字型の平屋は、四角い平屋よりもコーナーが多いため、端から端への移動距離が長くなりがちな点にも注意しましょう。
間取り作りの際は、リビング・浴室・洗面所など家族みんなが必ず使う共有スペースを中央に配置すると、移動距離が短くなり家事効率もアップします。
同じ坪数の四角形の平屋と比べて広い敷地が必要
四角形とコの字型の平屋を同じ坪数で建てるなら、コの字型の方がより広い敷地が必要になります。
土地探しから始める場合は、平屋で実現したい暮らしや間取りの条件などに優先順位をつけ、総予算とのバランスも考慮しながら検討しましょう。
建築費用と土地費用のバランスを取り、理想の暮らしを実現できる平屋を建てるなら、土地探しから相談できる地域に密着した工務店やハウスメーカーを選ぶのがおすすめです。
窓の多い間取りは断熱性能に注意
窓や玄関などの開口部は熱の出入りが多いため、断熱性能が低いと冷暖房効率が下がりやすくなります。
中庭に面してコの字やL字に掃き出し窓を設置する場合は、窓の数・サイズともにボリュームが大きくなるため、サッシやガラスは断熱性能を重視して選びましょう。
中庭のあるコの字型の平屋間取り実例
プライベート感ある中庭があるコの字型平屋
白とベージュで張り分けた外壁や、勾配の違う片流れを組み合わせた屋根がおしゃれなコの字型の平屋実例です。
間取りは玄関を中心に、右側がLDK、左側が個室とバランスよくゾーニング。中央の中庭が室内にまんべんなく光を取り込んでくれます。
LDKから中庭のウッドデッキへは掃き出し窓からすぐに出られるようにしています。キッチンからも近いので、ウッドデッキでバーベキューを楽しむ際も準備や後片付けがしやすい間取りです。
▶︎施工事例:プライベートの中庭があるコの字型の家 -壬生町・K様邸-
家族時間を楽しむアウトドアリビングのあるコの字型の平屋
南側に広く庭を取った配置と、コの字の形状でプライバシーと快適性を両立したLDKを実現した平屋の施工事例です。
LDKに面した中庭は2方向に掃き出し窓を設置。L字間取りのLDKにも光をたくさん取り込み、キッチンとリビング側両方から中庭に出られる利便性もあります。キッチンでお料理しながら、中庭で過ごす家族を見守れるのも良いですよね。
中庭のウッドデッキは室内と段差が少なく、デッキから広い庭へ楽に降りられるステップも設置。アウトドアを快適に楽しめる工夫がたくさん施された平屋になりました。
▶︎施工事例:キッチンから家族の景色をつくる平屋-真岡市 N様邸-
まとめ
中庭のあるコの字型の平屋間取りは、暮らしの中で自然を近くに感じられることや、日当たりや風通しの良さが大きなメリットです。
コの字型の平屋を建てる際は、中庭を作ることで得られるメリットを最大限に活かすための土地選びや敷地の使い方も重要です。
理想の暮らしを実現できる平屋を建てるなら、土地探しから相談できる地域に密着した工務店やハウスメーカーを選ぶのがおすすめです。
「感動ハウス」は、茨城・栃木エリアで家族が「しあわせ」になれる家づくりのお手伝いをいたします。家づくりに関するご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください。 完成見学会や展示場でも、可能な限り相談に乗らせていただきます。