吹き抜けリビングで素敵なマイホーム♪間取り実例で後悔しないコツを学ぶ
吹き抜けによる高天井で開放感あふれるLDK空間を作れる「吹き抜けリビング」は、新築で人気の高い間取りです。
このコラムでは、吹き抜けリビングの間取りの魅力やメリットについて、感動ハウスの新築実例を紹介しながら解説します。
さらに、吹き抜けリビングの間取りを検討する際の留意点やデメリット、後悔を防ぐための対策についても解説しますので、家づくりの参考にしてくださいね。
コラムのポイント
・吹き抜けリビングの間取りは、開放感のある明るく風通しの良いリビングになり、コミュニケーションのしやすさ、個性的でおしゃれなリビングになるなどのメリットがあります。
・吹き抜けリビングの間取りでは、大空間ゆえに寒い、暑いなどの快適性の問題や照明計画の難しさなどのデメリットにも留意する必要があります。また、デメリットの対策をあらかじめ検討しておくことで後悔を防げます。
Contents
吹き抜けリビングの間取りの魅力&メリット
はじめに、吹き抜けリビングの間取りの魅力とメリットをご紹介します。
・開放感が大きくアップ
吹き抜けは、1階と2階が一つにつながった縦に広がりのある大空間をつくります。
家の中でも家族が集まるリビングを吹き抜けにすることで、まるでリゾートホテルにいるかのような、開放的で高級感のある贅沢な空間でくつろぐことができます。
・自然光を取り込みやすい
吹き抜け空間は、2階部分に窓を設置することで1階により多くの自然光を入れられます。
例えば、周囲の家が近い住宅街でも、吹き抜けの2階から光を入れることで、プライバシーを保ちながら明るいリビングを実現できるなど間取り上のメリットもあります。
・リビング階段と組み合わせて効率の良い生活動線を作れる
吹き抜けリビングは、リビングに直接階段を設置する「リビング階段」とも相性が良い間取りです。
吹き抜けリビングとリビング階段を組み合わせることで、2階との空間の一体感がさらにアップし、リビングから直接2階へ移動できるため生活動線が短く快適に暮らせます。
また、リビングに階段を配置することで1階の廊下と階段ホールを無くせるので、床面積を節約でき、スペースを有効活用できるのも大きなメリットです。
・風通しが良く快適なリビングになる
暖かい空気は上に向かって流れ、冷たい空気は下に向かって流れる性質があります。
吹き抜け空間では窓の配置を工夫することで、風が立体的に良く通り、換気がスムーズにできる快適なリビングになりますよ。
・個性のあるおしゃれなリビングになる
吹き抜けリビングは、大きな壁面を活かした大開口の窓や、1階部分の梁を使ったダイナミックな空間演出など、通常の間取りではできないおしゃれなリビングを作れるのも魅力です。
照明などのインテリアにもこだわればさらに個性を出せますし、好きなインテリアに囲まれた、ずっと居たくなるリビングになりますよ。
・家族の絆が深まる
吹き抜けを作ると、2階にいる家族とも1階からコミュニケーションが取りやすくなり、家族の距離感が近くなります。
また、おしゃれで快適な吹き抜けリビングには、家族が自然と集まり、一緒にいる時間が長くなって絆も深まったという声も多く、いつもつながりを感じながら暮らしたいという方にもおすすめです。
吹き抜けリビングのデメリットと後悔を防ぐ対策
開放感にあふれ、明るく快適でおしゃれな空間が魅力の吹き抜けリビングですが、間取りを検討する際に注意したいポイントもあります。
この章では吹き抜けリビングのデメリットと、後悔を防ぐための対策について解説します。
デメリット①:冷暖房が効きづらい
吹き抜けのような広い空間は、エアコンなどの冷暖房効率が下がりやすいというデメリットがあります。
夏場は太陽熱で温められた屋根の熱が室内に伝わりやすく、窓が大きければその分日差しが入りやすいため室温が上昇しやすくなります。
また、冬場は暖房で暖めた空気は上に向かって流れるため、1階のリビングが暖まりにくい点に注意が必要です。
吹き抜けリビングの寒さ・暑さ対策
・方角による適切な窓ガラス選び
吹き抜けリビングの寒さ・暑さ対策は、季節に応じて窓から入る太陽熱を上手にコントロールすることがポイントになります。
具体的には、吹き抜けの窓に断熱性能の高い複層ガラスを選ぶことで、冬の冷気や夏の熱い外気をシャットアウトし、室内を快適な温度に保つことができます。
また、複層ガラスには内側に熱の伝わりを抑えるLow-E膜をコーティングして性能を向上させた「Low-E複層ガラス」があります。
Low-E複層ガラスは高い断熱性能と日射遮蔽性能を両立し、夏は涼しく、冬は暖房熱を外へ逃がしません。 Low-E複層ガラスは西日対策や紫外線による色あせ防止にも効果的なため、窓の方角に応じてこれらの窓ガラスを使い分けることでさらに室内が快適になり、冷暖房効率を高めることにもつながります。
・エアコン位置、大きさを検討する
エアコンは通常、床から1.8m~2.4mくらいの天井付近の位置に設置するのが一般的です。
吹き抜けリビングの場合は、通常のリビングよりも縦に広い空間となるため、冷暖房の気流が満遍なく広がるように、通常よりも高く1階と2階の中間位置(吹き抜けに面する大きな壁の中間)に設置するのがおすすめです。
また、2階ホールの天井付近に夏場の冷房用エアコン、1階のホール下の床に暖房用の床下エアコンを設置し、季節によって2台のエアコンを使い分ける方法もあります。
最近は、エアコンから下へ垂直に暖気を送り、冬に床や足元を暖めやすい機能を持つエアコンなどもありますので、吹き抜けリビングの広さや形状、住宅の断熱性能などに応じて、適切な機能、サイズのエアコンを選びましょう。
・吹き抜けの空気を循環させる工夫
吹き抜けリビングの室内環境を快適にするためには、エアコンなどの冷暖房器具から出る暖かい空気、冷たい空気を、吹き抜け空間全体に循環させる工夫も大切です。
室内の空気を循環させる代表的な設備はサーキュレーターやシーリングファンなどがあります。
・カーテンやロールスクリーンを設置する
吹き抜けの窓には断熱性の高いサッシ、ガラスを使うことが大切ですが、補助として窓に電動カーテンやロールスクリーンなどを設置することで、夏の日差しの眩しさを軽減したり、必要に応じて室内を目隠ししたりできて便利です。
また、吹き抜けリビングの寒さ対策として「天幕カーテン」を設置する方法もあります。天幕カーテンは吹き抜けの1階と2階の空間を仕切るためのカーテンで、2階部分からの光と風は適度に通しながら、1階のリビングの冷暖房効率を上げることができ、必要に応じて収納することもできます。
デメリット②:照明計画が難しい
吹き抜けは天井が高いため、リビングで快適に過ごすためには照明の配置や器具、明るさ選びが大切なポイントになります。
照明計画に失敗してしまうと、リビングが暗くなったり、逆にくつろぎの空間が眩しくなりすぎてしまったりなど後悔してしまうことも。
また、広いからといって照明をつけすぎてしまい、吹き抜けの開放感が感じられにくくなってしまったという失敗談もあります。
吹き抜けでよく使われるおすすめの照明を紹介しますので、実現したい空間イメージや機能に合った照明計画を検討する際の参考にしてください。
吹き抜けにおすすめの照明
・スポットライト
スポットライトは、光を向けた部分を集中的に照らす照明です。
シンプルなデザインが多く、照らす角度を自由に調節できるので、使いやすく汎用性が高い照明です。壁や天井に向ければおしゃれな間接照明にもなります。
リビングには、大きなシーリングライトや、天井に等間隔にダウンライトを付けて広い部屋全体を満遍なく照らすのが一般的ですが、 最近はLDKにスポットライトやペンダントライトなどを組み合わせて、明るさが必要な場所をそれぞれの照明器具で照らす、落ち着いた雰囲気の照明計画にする方も増えています。
・ペンダントライト
ペンダントライトは、天井からペンダントのようにコードで吊るして使う照明器具です。
おしゃれなデザインのものが多く、和風、洋風、北欧風、シャンデリアタイプなど様々なテイストから選べます。 次に紹介するダクトレールと組み合わせて、お気に入りのペンダントライトをコーディネートして使うのもおすすめです。
・ダクトレール照明
ダクトレールとは、天井や壁に設置して使用するレール状の配線器具のことで、ライティングレールとも呼ばれます。
ダクトレールにはレールに沿って電気が流れていて、レール上にスポットライトやペンダントライトなどを取り付けて使用します。
ダクトレールのメリットは、複数の照明器具を自由に配置でき、レール上でスライドさせるだけでそれぞれの位置も簡単に変えられる点です。
吹き抜けリビングなら、天井や壁はもちろん、化粧梁に取り付けるなどバリエーションも豊富になります。 また、ダクトレール用のスピーカーなど照明以外も取り付けられるので、上手に計画すればリビングがスッキリと機能的な空間になりますよ。
・ブラケットライト
ブラケットライトは、壁や柱などおもに垂直面に取り付ける照明器具です。
比較的小型の器具で、メインの照明の補助的に使われることが多い照明です。 壁に取り付けるため、壁面に光の陰影ができるのが特徴で、上方向に向かって照らすことで間接照明にもなります。
夜はリビングをあまり明るくせずに過ごしたい方や、リビングにホームシアターを導入したい方などに特にオススメです!
・ダウンライト
ダウンライトは天井に埋め込むタイプの照明で、天井がスッキリとするのが魅力です。
吹き抜けにダウンライトを使用する場合は、天井から床までの距離が長く光が届きにくいことを考慮して、ハイパワータイプを使ったり、スポットライトやペンダントライトで明るさを補助するのがおすすめです。
また、吹き抜けの天井に設置するため、シーリングファンが光を遮蔽してしまったり、影がちらついたりしないように配置や光の広がり方(拡散タイプ/集光タイプなどの選択)に注意が必要です。
デメリット③:ニオイ・音が伝わりやすい
吹き抜けリビングは、キッチンやダイニングとワンフロアになっている間取りの場合、キッチン(コンロ等)から出るニオイが吹き抜け全体に広がってしまう場合があります。
そして、吹き抜けの2階部分が2階ホールとつながっている間取りやリビング階段を採用している場合は、2階にもニオイが伝わりやすくなります。焼き魚や焼肉の煙などが特に気になる方が多いようです。
また、調理時に出るニオイは、換気をすればなくなりますが、吹き抜けの壁や天井などにニオイが残ってしまうのが気になる方もいるかもしれません。
ニオイと共に「音」も伝わりやすいのが気になるという方もいます。吹き抜けは2階まで声が通りやすい一方で、生活音も伝わりやすいため、家族の生活リズムの違いなどで、音が聞こえることが不快に感じてしまう可能性もあります。
吹き抜けリビングのニオイ・音の広がり対策
吹き抜けリビングのニオイ・音の広がりによるトラブルは、間取りの工夫や換気計画で対策できます。
キッチンからのニオイの広がりには、キッチンから出る煙やニオイをスムーズに外に排出し換気できるように計画的に窓を配置する方法が有効です。
また、コンロを壁付けにする、キッチンをフルオープンではなく半個室タイプにするなどの方法で、コンロからのニオイや煙をリビングへ流れにくくできます。
音が響きやすいことへの対策は、2階の寝室など静かに過ごしたい部屋は吹き抜けから離したり、壁やドアの防音性を高めるなどの方法があります。
また、リビング階段でも階段の左右に壁がある間取りの場合は、階段の終わりの1階部分に引き戸などを設置して、一時的に1階と2階をドアで仕切れば音やニオイがリビング階段から2階に伝わるのを軽減できます。
デメリット④:2階が狭くなる
吹き抜けは2階の空間を使うため、その分2階の部屋に使える面積が減ってしまうというデメリットがあります。
リビング階段やスキップフロア(中二階)を活用して効率的な間取りに
吹き抜けのある家で居住スペースを増やすには、リビング階段の階段下スペースを有効活用したり、階段の途中に1.5階層のスペース「スキップフロア(中二階)」を作る方法が有効です。
例えば、2階の子ども部屋や寝室は必要最小限の広さで作り、その分スキップフロアやリビングなどにスタディコーナーやワークスペースを作って、お子さまは勉強、大人はテレワークをするなど、多目的に使えるスペースを作ることで、コンパクトでも充実した間取りにすることができますよ。
デメリット⑤:掃除・メンテナンスが大変
吹き抜けは、天井や照明、窓が高い位置にあるため、ホコリ払いや拭き掃除、電球の交換などのメンテナンスに手間がかかります。
掃除方法をあらかじめシミュレーションしておこう
最近は吹き抜けの掃除用に柄の長いワイパーなども売られています。
窓の位置や大きさを確認して、あらかじめどんな風にお手入れするか考えておきましょう。 吹き抜けのある家の実績やモデルハウスのある工務店、ハウスメーカーに、吹き抜けを普段どうやって掃除しているのか聞いてみるのも良いと思います。
また、電球は寿命が長いLEDを選び、交換頻度を少なくするのがおすすめです。
吹き抜けリビングのおしゃれな間取り実例
①開放感と落ち着きのある空間を演出した吹き抜けリビング
大きな吹き抜けで開放感を出しつつ、落ち着ける空間づくりを意識した吹き抜けリビングの間取り実例です。
白を基調に、壁や吹き抜けの天井にグレーやダークブラウンのクロスをアクセントに使うことで、開放感がありながらも落ち着いてくつろげるリビングを演出。昼間は2階の窓からも光が入るのでとても明るく気持ちの良い空間に。夜は間接照明を使ってゆったりとくつろぐことができます。
▶︎施工事例:家族の居場所・自分の居場所を叶えた家-茨城県桜川市 W様邸-
②1階と2階をつないで家族の絆が深まる吹き抜けリビング
家を建てるなら、「吹き抜け」を作って2階の手すりから1階の家族の姿を見たい!というお施主様の夢を実現した吹き抜けリビングの間取り実例です。吹き抜けの階段前にレンガ調のアクセントクロスを使った高い壁を設けたことで、目を惹くおしゃれで個性的な吹き抜けになりました。
吹き抜けの2階部分には明かり取りの窓を設置し、リビングはいつも明るく開放感があり、気持ちの良い空間になります。
上の写真は、2階ホールから1階のリビングを見下ろした風景です。2階にいるお子さまともコミュニケーションしやすく、大成功!とお喜びいただきました。
▶︎施工事例:人もペットも心地よく暮らせる住まい-下野市 N様邸-
③ヴィンテージの梁を活用した和モダンな吹き抜けリビング
木のぬくもりを感じる、和モダンでおしゃれな吹き抜けリビングの間取り実例です。ご自宅の建て替えのご相談で、既存の建具や梁などをそのまま使いたいというご希望から、天井には旧家の梁を再利用しています。
梁の木目の美しさを活かしたダイナミックな吹き抜け空間です。高い位置に窓を設け、採光・通風の面も考慮しました。
リビング階段を採用し、階段途中の中二階に子ども部屋を作っています。また、階段下のスペースはワーキングデスクを造作。仕事や勉強はもちろん、家計簿をつけたりちょっとした書類確認をしたりと、生活の様々なシーンに役立ちます。
④光あふれるホテルライクな吹き抜けリビングのある平屋
平屋でも開放感のあるリビングにしたい方におすすめなのが、屋根の勾配を使った高い天井で吹き抜けのような空間を作る間取りです。
高窓からの光はキッチンやダイニングまで届きます。広々とした明るいワンフロアLDKは、快適で生活動線も良く、ホテルのような暮らしやすさを実感できます。
▶︎施工事例:シンプル×個性的なデザインが目を惹く平屋-K様邸-
まとめ:おしゃれな吹き抜けリビングを間取りの工夫でさらに快適に!
吹き抜けリビングは、開放感のある明るくおしゃれな空間や、リビングを中心に家族がつながりを感じられるコミュニケーションのしやすさなどたくさんのメリットがあります。
吹き抜けリビングは大空間だから寒いのでは?というご相談をいただくこともありますが、断熱性や気密性をしっかりと高めた家づくりをすれば、1年中快適に過ごせるリビングになります。
また、吹き抜けリビングのある家で家族がどういう暮らしがしたいか?とシミュレーションすることも大切です。吹き抜けリビングの良さを活かしつつ、家族のライフスタイルに合わせた動線やデザインを考えることで、後悔を防ぎ素敵な住まいをつくれます。
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